39万円の低価格開発サービス「システム39」--サイボウズの「kintone」活用

 ジョイゾーは6月30日、顧客の要望に合わせた専用業務システムを39万円(税別)の定額で開発するサービス「システム39」の提供を開始した。サイボウズのクラウドシステム「kintone」をベースにし、顧客が来店するモデルを採用することで低価格を実現したという。クロスジャムが共同マーケティングを展開する。

 システム39では、顧客がサイボウズ本社内の「Cybozu Cafe」に来店。ヒアリングを元に、スタッフがその場で無料のベータ版システムを約2時間で構築する。その後、2回の本作業と社内テスト環境を提供し、4回程度(最大計8時間)の来店作業で一般的なシステムを構築できるという。また、納品後30日以内の修正は無料だ。

 同社は、一般的な中小企業では在庫や売上、顧客などのデータをエクセルで管理することが多く、専用の業務システムを導入するには高額なシステム開発費が必要だと指摘。システム39によって、低価格で専用の業務システムに置き換えられるとしている。


エクセルで管理していた在庫や顧客の管理データ(左)を専用業務システム(右)に

 気になるのは、39万円でどの程度のシステムを構築できるのかということだが、「個別のデータベース」「チャートやグラフのビュー」「ユーザー管理」「売上管理」「在庫管理」「ワークフロー」「スケジュール管理」など、基本的な機能は十分利用できるという。

 たとえば、エクセル上の膨大な売上データを分析する際には、取引先別や年次、月次など必要に応じたデータを抽出してグラフ化するなどの作業が発生するが、システム39で専用の業務システムを導入することで、取引先を選択し月次など出力条件を決めるだけで、自動的にグラフを作成できるようになるとしている。

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