HTCがGoogleの次期「Nexus」タブレットを作るといううわさはずいぶん前から流れており、業界関係者の間では、AppleやAmazonの最新タブレット製品と同じ8.9インチ画面になりそうだと言われていた。この話を裏付けるかのように、米国時間6月21日には、リークされた仕様と写真が「Android」関連情報サイトのAndroid Policeに掲載された。
「Volantis」という開発コード名が付いたこの8.9インチタブレットは、厚さ7.9mm、重量418g(LTE版は427g)でフレームはアルミニウム製だ。そして、おそらく最も重要なのは、リークされた写真では背面に大きな「Nexus」のロゴが入っていることだろう。
仕様を見る限りでは、なかなか優秀なデバイスに思える。搭載するプロセッサは「Tegra K1」で、ディスプレイは281ppiの2048×1440ピクセル、アスペクト比4:3だ。その他の仕様として、前面ステレオスピーカ、8メガピクセルの背面カメラ、2GバイトのRAMなどが挙がっている。
もちろん、「匿名の情報筋」には常に注意が必要だ。テクノロジ系ニュースサイトのThe Vergeは、Android Policeに提供された画像が縦横に引き伸ばされた「Nexus 5」(LG製)のように見え、白い背面はアルミニウムというよりプラスティックとしか思えないと指摘している。
また、GoogleがNexusプログラムを終了するという話もある。複数の情報源によると、GoogleはNexusシリーズを廃止して、「Androidエクスペリエンス」に忠実な複数の製造者が供給するハイエンドデバイスの「Android Silver」プログラムに移行するという。これは、たとえば「HTC One」のような「Google Play Edition」の端末とやや似ているようにも聞こえるが、どうやらそれだけにはとどまらず、LGやMotorolaも最初のSilverデバイスを供給すると言われている。
それまでの間、Nexusデバイスをもう1機種リリースするだけの時間はあるかもしれない。ただ、Android Policeは、Volantisの発売予定をAndroidの開発サイクルに合わせて2014年第4四半期と予想しており、タイミングとしては少し出遅れ気味になりそうだ。
Volantisの16Gバイト版の価格は399ドル、32Gバイト版は499ドルほどになる予定だという。LTE版はこれよりもかなり高価になる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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