ソーシャルネットワーク大手のFacebookが再度、「Snapchat」の人気に便乗しようとしている。
Facebookは米国時間6月17日、「Slingshot」という新しいアプリをリリースした。Slingshotは、短期間で消える写真や動画をユーザーが互いに共有するためのアプリだ。この概念は、Snapchatなどの競合企業によって人気に火がついたもので、閲覧直後の削除を約束することによって、あまり入念に編集を加えていない写真や動画をユーザーが気軽に共有できるように促す。
ただしSlingshotには、他の多くのアプリと異なる特徴が1つある。Slingshotは、ユーザーに対して、他のユーザーからの画像を見る前に何かを共有することを求める。この特徴に加えて、個人ではなくグループへの送信に重点を置くことによって、FacebookはSlingshotの魅力を広めたいと考えている。
「これはメッセージングアプリではない」とSlingshotプロジェクトのプロダクトデザイナーであるJoey Flynn氏は述べる。ユーザーは、アプリの前回の使用時以降に友人から送られてきたものすべてを見たいなら、何かをその都度共有しなければならない。この仕組みによって、ユーザーのアップロード回数が増え、共有する内容もよりクリエイティブなものになる可能性があると、Flynn氏は述べた。
Facebookにとって、他社が提供するいわゆるエフェメラルアプリ(短期間で消えるアプリ)分野への参入を試みるのは、Slingshotのリリースで2度目である。
Facebookは2012年に「Poke」というアプリをリリースし、この流行に乗ろうとした。Pokeは、Facebookの初期のメッセージング機能を拡張したものだった。Pokeアプリは、Snapchatのサービスをより直接的に模倣したもので、ユーザーは1、3、5、または10秒後に画像を自然消滅させることができた。Facebookは2014年5月、Pokeアプリをひそかに廃止した。
しかしSlingshotでは、Pokeとは異なる手法がとられている部分がある。写真や動画が表示後に自然消滅する点は変わらないが、受信者は写真または動画を、指でフリックするまで何度でもループ再生することができる。
Slingshotは、Facebook Creative Labsが提供する2番目のアプリで、米国において無償でダウンロード可能となっている。「iOS 7」または「Android」(「Jelly Bean」と「KitKat」)を搭載する端末でサポートされている。
Facebook Creative Labsが最初に一般提供したプロジェクトは、「Flipboard」に似たニュースリーダーアプリ「Paper」だったが、これまでのところ、同アプリは米国において「iPhone」向けに提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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