Cisco Systemsが発表した最新の「Cisco Visual Networking Index」(VNI)によると、インターネットユーザーおよびデバイスの増加やブロードバンドの高速化、動画視聴の普及により、全世界のIPトラフィックは2018年までに1.6ゼタバイトに達する見通しだという。
動画が全IPトラフィックに占める割合は2013年は65%だったが、2018年には79%に拡大する、とCiscoは試算している。また、人々が所有するデバイスの平均台数は2013年の1.7台から、2018年には2.7台に増加するという。
今回のVNIでおそらく最も興味深いのは、将来、IPトラフィックが生じる方法と場所だろう。約40億人(世界人口の52%)がオンラインに接続するようになり、インターネットの歴史上初めて、トラフィックの大部分がPCではなく、モバイルデバイスやポータブルデバイスから発生するようになる。また、こうしたPC以外のデバイスがIPトラフィックに占める割合は2013年は33%だったが、2018年までには57%になるという。
CiscoはPC以外の端末の年平均成長率(CAGR)を次のように示している。
Ciscoは、CAGRでほかに差を付けて1位になったM2Mに大きな期待を寄せており、M2M接続は5年以内に地球の全人口(70億人強)とほぼ同じ数に達すると予測している。
ブロードバンドに目を向けると、Ciscoは日本と韓国が2018年までに平均速度100Mbpsを達成すると予想してる。そのほかの国々は2018年までに42Mbpsに達する見通しだ。2013年末時点での平均速度は16Mbpsだった。
今回のVNIは、世界が確実に「ゼタバイト時代」に突入したことを示している、とCiscoの製品およびマーケティング担当バイスプレジデントであるDoug Webster氏は述べた。
「われわれは9年前に初めて発表したCisco Visual Networking Indexで、ゼタバイトを全世界IPトラフィックの重要なマイルストーンに設定した。Internet of Everything(IoE)の現実や、ネットワークモビリティに対する需要の拡大、4K動画の登場は、2014年の予測で強調された主要なトレンドに含まれる。これらのトレンドはサービスプロバイダーにとって、現在、そして近い将来の大きな好機である」(Webster氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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