Appleは、サードパーティーのファイル共有サイトから音楽のダウンロードを可能にするアプリを、「App Store」から排除しようとしているのかもしれない。
MacRumorsによると、App Storeで「music download」アプリを検索すると、表示される結果が以前より少なくなっているという。とりわけ、検索結果に表示される最初のいくつかは、ダウンロードよりもストリーミングが多くなっている。これまでは、同じように検索すると、SoundCloudやYouTubeなどのサイトから音楽をダウンロードできるアプリがもっと多く表示されていた。
記者が実際に「music download」アプリを検索してみたところ、まだいくつかの音楽ダウンロードアプリが表示されたが、MacRumorsが掲載した以前の検索のスクリーンショットで表示された数には到底及ばない。
Appleが特定のアプリや特定の種類のアプリを取り締まるのは、異例の動きではない。同社は開発者向けに厳しいガイドライン一式を用意している。時にはルールをすり抜けて承認されるアプリもあり、その場合はAppleが片付けることになる。同社はまた、組み込みOSである「iOS」の領域に踏み込みすぎた特定のアプリを禁止することもできる。もしAppleが今後、自社開発の「iTunes Radio」をサービスやスタンドアロンアプリ候補として前面に押し出そうとしているなら、今回の件はそれに該当するのかもしれない。さらにAppleは、30億ドルでBeatsを買収した結果として、さらに多くの音楽関連サービスをひそかに用意している可能性もある。
MacRumorsが示唆したように、アプリを削除したその他の理由としては、Appleが「iOS 8」のリリースに先立ってApp Storeの整理を試みていることや、楽曲への海賊行為につながり得る特定のアプリを排除する必要性などが挙げられる。一部の開発者らは、自身のオーディオアプリから特定のダウンロード機能を削除するようAppleから求められたと報告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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