Googleは米国時間6月10日、衛星画像を手がける企業Skybox Imagingを買収することで同意したと発表した。買収金額は5億ドルである。
Skyboxは、高解像度画像を撮影するための世界最小の衛星を構築して打ち上げた企業だと自社について説明しており、データ分析結果と高い高度から撮影した地球映像を提供している。Googleは10日、今回の買収を発表するにあたり、同買収が「Google Maps」の強化につながると述べ、その理由として最新画像によって高い精度を維持できることを挙げた。しかし、同社には、同技術を利用したさらに野心的な計画もある。この買収によってGoogleは、独自の衛星群を設計および構築する能力を得ることになる。
「ゆくゆくはSkyboxのチームと技術が、インターネットアクセスと災害復旧の改善にもつながることを望んでいる。これらはGoogleがかなり以前から関心を寄せている分野である」とGoogleは声明で述べた。
今回の買収は、大手ハイテク企業が衛星やドローンといった航空技術に対する関心を高めており、その目的にはサービス範囲と事業規模の拡大があることを示す1例である。つまり、さらに多くのユーザーをオンラインに取り込めば、自社のサービスをさらに多くの人々に提供できることになる。
Googleは4月、ドローンを開発するTitan Aerospaceを買収した。この買収には、高い高度に上げたWi-Fi気球によって、インターネット接続を普及率の低い地域に提供するという同社のイニシアチブである「Project Loon」を促進するという狙いがある。
Google同様にカリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするSkyboxはブログ投稿で、「SkyboxとGoogleには、郵便番号が同じという以上の共通点がある」と述べ、「われわれはともに、情報(特に正確な地理空間情報)を利用しやすく便利なものにすることを目指している」と語った。
Skyboxは2013年11月、毎秒30フレームの速度で90秒間の映像を撮影可能な衛星「SkySat-1」を打ち上げている。同衛星は、24機からなる衛星群の第1号機であり、東京、バンコク、ボルチモア、ラスベガス、シリアのアレッポの衛星画像を撮影するために打ち上げられた。Googleは、Skyboxを買収した後に残りの打ち上げを予定通りに実施するかどうかを明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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