シンプルな外観だが、人間工学に基づくデザインの中身はしっかりと練られている。小型ながら力強い低音を伴う優れたサウンドを提供するダイナミック型MicroDriverを搭載。さらに、適切な音響性能を実現するために、フロントからバックキャビティに音声信号が漏れるのを防ぐアコースティックシールや、ドライバを衝撃から守るショックプロテクタを内蔵している。
シンプルな外観だが、人間工学に基づくデザインの中身はしっかりと練られている。小型ながら力強い低音を伴う優れたサウンドを提供するダイナミック型MicroDriverを搭載。さらに、適切な音響性能を実現するために、フロントからバックキャビティに音声信号が漏れるのを防ぐアコースティックシールや、ドライバを衝撃から守るショックプロテクタを内蔵している。
いよいよ試聴に入る。プレーヤーは手持ちのスマートフォン「Xperia Z」を使用。通常の楽曲は、CDまたはXperia Zにバンドルされている「mora」アプリ経由でダウンロードし、ビットレートをAAC 320kbpsにそろえて聴く。
ロックから、Eric Clapton「Change The World」。濃密な空間を感じさせつつ、ギターの運指などのディテールや、歯切れ良いボーカルが耳に自然に入ってきて、聴き心地がいい。低域は出すぎず、全体にメリハリを与える効果をもたらしている。
ヒップホップから、Eminem Feat.Rihanna「The Monster」。Rihannaの伸びやかな歌声とEminemのキレのあるリリックが、奥行きのある空間でテンポよく流れていくイメージ。変則的なフローに対しても、エネルギー充分な音をもって鳴らし切る力がある。
テクノ/エレクトロから、MEG「ハナレタイノハ…」。パワフルなベースラインで音の圧があるため空間が広く、ライブ感がある。音の重なりや余韻もしっかり感じられ、伸びやかなサウンドに浸れる。解像感よりも世界観に近づける音といった印象だ。
女性ボーカルから、宇多田ヒカル「桜流し」。静かなイントロの低めに入ってくるピアノ、ボーカルもしっかりフォロー。細やかなビブラートまで聴かせてくれる。後半からの盛り上がりも、広い音域でカバーするなど、サイズ超の空間を感じることができる。
全体的には解像感というよりも、ダイナミック型ならではのエネルギーを感じさせてくれる元気な音が聴ける印象。低音が自然で出過ぎないことから、個人的にはヒップホップや女性ボーカルとのマッチングが良いと感じた。
なお、手持ちのヘッドホン「SE215SPE」とも比較試聴してみたが、低音重視の兄機ということもあり、音のクリアさと厚みという点ではSE215SPEに軍配が上がった。好みは分かれるが、2モデルを比べてしまうと、SE112は絶妙な低域バランスはあるものの、少し音がこもりがちな印象を受けてしまう。
しかし、この2モデルにはほぼ倍の価格差があることを忘れてはならない。SE112が5000円台で入手できることを考えると、その仕上がりは十二分に満足のいくクオリティと言えるだろう。着脱式ケーブルにこだわりがなければ、はじめてのSHURE入門機として、すでにヘッドホンをお持ちの方は通勤時などの優秀なサブ機として検討してみてはいかがだろうか。
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