SHUREのヘッドホンといえば、オーバヘッドモデルも増えつつあるが、やはり上質なモニタリングができるイヤホンを提供するハイブランド、というイメージが強い。これまで概ね高価格帯の製品をラインアップしており、比較的入手しやすいモデル「SE215」、「SE215SPE」あたりでも1万円前後といったところだ。もちろん、一聴したことのあるユーザーであれば、お値段以上の音質や満足感が得られることはお分かりだろう。
同社イヤホンの特長としては、基本的に着脱式ケーブルを採用しており、メンテナンス性に優れるだけでなく、対応する交換ケーブルで好みの音質にカスタムできる、いわゆるリケーブルも魅力の1つである。また、プロのアーティストがステージ上でしているような、ケーブルを耳に掛けて装着する方法、通称「SHURE掛け」を世に知らしめるなど、これまで数々の名機をいくつも投入してきた。
そんなSHUREから、非常に求めやすい価格帯のイヤホンが登場した。ダイナミック型MicroDriverを採用した「SE112」である。もはや高嶺の花ではなく、現実的な選択肢として同社製品が入手できるとあって、これだけでも十分興味をそそられる。果たしてその実力はどんなものだろうか? 早速チェックしていこう。
海外では先行情報として発表されていたが、日本でもようやくお目見えとなった。SE215の弟機に位置付けられ、同社イヤホンの入門機と言えるモデルだ。外観的には昔の「SE115」に極めて近い。カラーはグレーの1色のみとなっており、カラバリ展開は今のところないようだ。また、ケーブルは着脱式ではなく一体型となっているため、気になる人は注意が必要。
付属品はS、M、L、3種類のサイズのソフト・フレックス・イヤパッドとキャリングポーチ。筆者は小さめのSサイズでぴったりはまった。これらの高遮音性イヤパッドは、騒音を最大37dBまでブロックするという。
装着方法は上位機譲りのSHURE掛けか、ほかのイヤホンと同様に手軽に装着するかの2つから選べる。感覚的にはSHURE掛けの方が密閉感が少し増し、タッチノイズが減る。とはいえSHURE掛けは慣れないと時間がかかるため、急いでいる場合などはさっと装着するなど、状況に合わせて使い分けるといいだろう。
おなじみのコード分岐部とスライダは上位機譲りのものだ。一見すると重厚なイメージがあるが、実際には軽くて使いやすい。プラグも頑丈なものを採用している。
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