セガは6月5日、トレーディングカードゲーム(TCG)事業に関する発表会を開催。クロスメディア展開を行っている「ヒーローバンク」をテーマにした男児向けTCG「ヒーローバンク バトルカード」を7月31日に発売することを発表。今後もさらなる新作を投じて事業を拡張をする考えだ。
ヒーローバンクはお金をメインテーマとして、ニンテンドー3DS用ソフトやテレビアニメなどセガサミーグループ各社が多方面に展開する男児向けコンテンツ。ヒーローバンク バトルカードは、バトルとお金を稼ぐ気持ちよさをTCGのカードバトルで再現したものとしている。7月31日にはスターターデッキ2種とブースターパック第1弾を発売。体験会やイベント「次世代ワールドホビーフェア 14Summer」などの出展を通じて訴求していくとしている。
同社は2012年3月に、アーケードゲーム「三国志大戦」をテーマとした「三国志大戦TCG」でTCG事業に参入。ヒーローバンク バトルカードは第2弾タイトルとなる。その三国志大戦TCGも3年目を迎え、7月26日には第9弾ブースターパックならびに新スターターデッキを発売。基本ルールに調整を加えるなど、新しい船出と位置づけた内容としている。
参入当時はTCG市場の規模拡大からか、多数の新規タイトルが発売されたなかでも、三国志大戦TCGが今日まで継続できた要因を、セガ キャラクター・プロデュース部でTCGのプロデューサーを務める北岡功氏は「すでに遊んでいるTCGユーザーの取り合いは市場にとっていいことではなく、TCGに触れたことがなくアーケード版で遊んでいただいた方、三国志が好きな方に向けて、遊べる楽しい三国志のゲームがあるということをアピールした。そこから新たに入ってきていただいたユーザーが、2年目では特に多かった。三国志が好きな方に向けた三国志のTCGということにこだわり続けてきたことが、結果として三国志を好きな人が遊び続けている状況を作れたから」だと分析する。
ヒーローバンク バトルカードの対象となる男児向けのTCGは特に激戦区とされているが、「それらの作品では昨今、子どもたちが触れるアニメは、カードバトルをアニメ化したものが多い。カードの魅力はキャラクターの魅力に結びつくところがあり、ヒーローバンクの世界観は子どもが夢中になれるように作られている。カードゲームで遊ぶことに夢中というより、ヒーローバンクのヒーローに夢中になってほしいし、そのヒーローのかっこよさを伝えられるカードにすべきだと考えている。セガのTCGは作品の世界観をしっかり楽しんでもらえるものとして、三国志大戦TCGが三国志好きの方に向けたように、本作はヒーローバンクが好きな子どもたち向けとして楽しめるものにしている」という。
なお2015年には第3弾となる新作を展開するべく開発を進めているという。詳細は明かされなかったが、TCG事業についてさらなる拡張していく方針を示した。
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