バッファローは、委託していたダウンロードサーバ内のファイルが何者かによって一部改ざんされ、そのファイルがすでにユーザーにダウンロードされていることが判明したと発表した。
バッファローは、5月27日の6時~13時にかけて、委託していたダウンロードサーバ内のファイルが何者かによって一部改ざんされていたことを5月30日に明らかにしている。今回はその具体的なファイル名などが公表された。
ウイルスは、「Infostealer.Bankeiya.B」と呼ばれるもので、感染した後にオンラインバンキングへアクセスすると、ログイン情報やIDやパスワードが不正に取得され、最悪のケースでは不正送金される可能性があるという。
バッファローによれば、被害の可能性があるのは、(1)5月27日6時16分~13時までの間に対象のファイルをダウンロード、(2)解凍して実行、(3)オンラインバンキング(ワンタイムパスワードを除く)を使った場合。特長として、不正なファイルは解凍時に中国語が表示されるという。
改ざんされたものの中には、「無線LANかんたん設定」(エアナビゲータ)やNASのファームウェアも含まれる。バッファローによれば、合計で856のダウンロードがあり、ダウンロード数が最も多いのはエアナビゲータだという。なお、6月3日13時現在、実際に被害にあったという報告は受けていないとしている。
感染が疑われる場合、(1)感染の可能性のあるPCでのオンラインバンキングの接続を止める、(2)最新版のウイルス除去ソフトを実行し、ウイルスを駆除する、(3)ウイルスの駆除後にオンラインバンキングのパスワードを変更することを推奨している。
バッファローでは、全ての掲載ファイルのウイルスチェックを実施し、別の事業者のサーバへ 切り替えた上でダウンロードサービスを再開したという。
なお、公表されているファイル名は下記のとおり。
<無線LAN製品>
<外付ハードディスク製品>
<ネットワークハードディスク(NAS)製品>
<CPUアクセラレータ製品>
<マウス付属Bluetoothアダプタ製品>
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