「Apple製品が欲しくない人などいるだろうか」とIovine氏は述べた。「サブスクリプションサービスについては多くの夢がある。それは、ソングライターやプロデューサーにとって非常に重要なものだ(中略)適切なモデルを構築する必要がある。これに対する強化剤も必要だ」(Iovine氏)
Iovine氏はAppleでは音楽作りは行わず、音楽の配信とキュレーションに専念する予定だ。
同氏は、Spotifyなどの音楽サービスは優れたサービスを提供しているが、キュレーションの部分が適切ではないと付け加えた。Iovine氏は、これらのサービスは「莫大な資金が」かかり、「すぐに底をつく」ベンチャーキャピタル資金で賄われていると述べた。
「確かなビジネスモデルがないならば、つぶれてしまうだろう」と同氏は述べた。「モデルがまだ適切ではない(中略)Spotifyは、全世界ではなく米国内だけで1000万人の加入者を持たなければならない」(Iovine氏)
Beatsは資金調達と事業拡大を目的にHTCと提携したが、その提携は「大失敗に終わった」とIovine氏は述べた。「文化的な衝突」が原因だという。Beatsは、Hewlett-Packard(HP)のコンピュータにBeatsの技術を搭載する契約もHPと結んでいたが、Iovine氏によるとその契約はまもなく終了する予定だという。HPは米CNETに対し、Beatsの技術を搭載した端末を開発する契約は2014年いっぱい続行し、2015年を通してこうした製品を販売する許可をとっていると述べた。
その他に、Cue氏とIovine氏は緊張状態に陥ることもあるシリコンバレーとハリウッドの関係に触れ、AppleとBeatsは良好な関係にあると強調した。
「エンターテインメントビジネスの世界では、誰もが不安を抱いている」とIovine氏は述べ、「シリコンバレーの人は皆、過剰な自信を持っている」と続けた。
Cue氏は「相手への敬意が双方に欠けている」と指摘した。シリコンバレーの側は映画作りなんて簡単だと考え、ハリウッド側はCDやDVDをはじめとする技術の革新を当然のことと思っている。
Cue氏は「DisneyやPixarに関わって良かったことの1つは・・・技術とアートの間の境界線(が消えたこと)である」と述べ、「われわれはハリウッドの仕事をおおいにリスペクトしている」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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