Googleは米国時間5月27日、「Chrome」から旧式のプラグインを一掃する取り組みの一環として、「Chrome Web Store」の検索結果、カテゴリページ、および同ストアのホームページにこうしたプラグインが表示されないようにした。
GoogleはThe Chromium Blogへの投稿の中で、この複数年をかけた計画により、一般にプラグインと呼ばれるNetscape Plug-in API(NPAPI)アドオンがChromeに招きかねないセキュリティと安定性の問題を一掃し、Chromeをより速く、より安全なウェブブラウザにすると述べている。廃止対象となる人気のプラグインには、Microsoftの「Silverlight」、「Java」、ゲーム作成プラグインの「Unity」、さらにはGoogle自身が提供する「Google Earth」も含まれている。
「最近の数四半期を通じて、ユーザー1人あたりのNPAPIプラグインのインスタンス化が全体で12.9%低下し、最も人気のあるNPAPIプラグインの利用頻度も減少傾向にあることが確認されており、われわれはこの点に力を得ている」と、Chrome担当エンジニアのJustin Schuh氏は書いている。
NPAPIプラグインは旧世代のブラウザ開発の遺物であり、Googleの今回の決定はこれの全廃に向けた取り組みの中でも最新の一歩だ。NPAPIプラグインは、下位レベルの重要なブラウザコードへのアクセスを与えられていながら、ブラウザ本体ほど頻繁にはアップデートされないことが多く、問題の発生源となりかねない。この更新頻度の違いがセキュリティや安定性の問題を招く場合がある。
「まだ広く使われているNPAPIベースのサービスを、オープンなウェブベースの代替サービスへ移行させるため、われわれは積極的な支援を行っている」とSchuh氏は記している。開発者の移行を後押しするため、GoogleはNPAPI非推奨化ガイドを作成している。Googleは2013年9月に、ChromeにおけるNPAPIサポート終了の意向を初めて明らかにしていた。
なお、Adobeの「Flash Player」が影響を受けることはない。Chromeは、GoogleのカスタムブラウザプラグインアーキテクチャPepper Plugin API(PPAPI)に対応したFlashを標準で搭載しているからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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