Intelが、タブレット製品でプロセッサとLTEを両立させる取り組みに本腰を入れ始めた。同社の最新の64ビット対応クアッドコアプロセッサ「Atom Z3560」「Atom Z3580」(開発コード名「Moorefield」)は、近くCOMPUTEX TAIPEI見本市で大々的にお披露目される予定だ。
Moorefieldは、スマートフォンなど8インチ以下のデバイス向けに設計されている。Intelの広報担当者が米CNETに述べたところによると、台湾で現地時間6月3日に開幕するCOMPUTEX TAIPEIに搭載製品がお目見えする予定だという。
Moorefieldは、Lenovoの「ThinkPad 8」などのタブレットに搭載されている既存のタブレット向けAtomプロセッサ「Bay Trail」とどこが違うのだろうか。広報担当者によると、Moorefieldは、チップパッケージがより小型化し(そのため8インチクラスのタブレットやファブレットに搭載しやすい)、より優れた「温度制御」能力を備える(つまり稼働時の発熱が少ない)という。
おそらくそれ以上に重要なのは、MoorefieldがLTEに「最適化」されている点だと、広報担当者は述べる。つまりMoorefieldは、LTE-Advancedのカテゴリ6(理論上の下り最高速度が300Mbps)に対応するIntelのLTEプラットフォーム「XMM 7260」をサポートするということだ。
Intelはこれまでのところ、タブレット向けプロセッサにおけるLTE対応に苦戦している。例えば、「Windows 8.1」OS搭載機種で、大手デバイスメーカーによるLTE対応タブレットは米国ではほとんど販売されていない。
しかしMoorefieldは、同プロセッサを初めて採用したデバイスの1つ、KDDIの「ASUS MeMO Pad 8」が証明するように、こうした状況を変える可能性がある。この「Android」搭載製品は、MoorefieldプロセッサのAtom Z3580を搭載し、LTEに対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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