Googleが、高度な視覚機能を搭載する新しいタブレットを準備しているとThe Wall Street Journal(WSJ)が米国時間5月22日遅くに報じた。物体のより高精度な3次元画像を取得することができるという。
WSJが匿名の情報筋らから入手した情報によると、7インチディスプレイを搭載する同タブレットには、2つの背面カメラ、赤外線深度センサ、高度な画像処理ソフトウェアが装備される予定だという。同社は、6月に同タブレットの製造を開始し、4000台のプロトタイプ端末を製造する計画だと情報筋らは述べている。
同タブレットは、Googleの「Project Tango」の一環であると報じられている。同プロジェクトを統括するのは、GoogleがMotorola Mobility買収によって引き継いだスカンクワークス(極秘開発)部門であるAdvanced Technology and Projects(ATAP)グループだ。
Googleが2月に示したように、Project Tangoの野心的な目標は、スマートフォン所有者が現実世界の中を歩いているときに、リアルな3Dマッピングを行い、仮想体験を作り出す機能をスマートフォンに搭載することである。同端末のセンサは、毎秒2億5000万回以上の3D測定を行って、端末を取り巻く環境の3Dモデルを構築するという。
このプロジェクトで提案されている用途には、家具を買いに出かける前、スマートフォンを持って部屋の中を一周するだけで家の寸法を測ることができるといった日常的なものから、不案内な建物の中で視力障害者を支援するといった有益なもの、廊下を仮想現実ゲームスペースに変えるといった軽いものまで、さまざまなものが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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