「PDF Connoisseur」は、高機能なPDFビューアアプリだ。さまざまな方法でPDFファイルを取り込んで管理できることに加え、音声読み上げや各種ドキュメントをPDFに変換する機能など、付加機能が充実していることが特徴だ。
本アプリは以前紹介した「PDF Reader Premium」の上位版に相当する。PDFデータの取り込み方法は、ブラウザダウンロード、URLを指定しての直接、Wi-Fiでの転送のほか、WebDAV、FTPをサポート。クラウドストレージは、DropboxやGoogleドライブ、Boxなどのほか新たにEvernoteなども選択できる。またカメラもしくはカメラロールを経由して取り込んだ画像を補正してPDFに変換する機能も備える。
注釈機能についても同様で、蛍光ペン、下線、取り消し線、線、矢印、スタンプ、四角、円など画面上でさまざまな注釈を記入できる。ただしAcrobatで記入した注釈の一部が表示できない傾向も同じなので、注釈が書き込まれたPDFを本アプリで見る用途よりも、本アプリで新規に注釈を書き込む用途のほうが適している。
本アプリならではの機能として、音声読み上げをサポートしていることが挙げられる。PDFを表示した状態でオプションから読み上げアイコンをタップすると、日本語など各国語での読み上げが行える。スピードもコントロールできるので、PDFをさながらポッドキャストのように扱える。読み上げながらのページの自動スクロールや、テキストのみのリフロー表示にも対応している。
また各種ドキュメントをPDFに変換する機能も備えている。WordやPowerPointといったオフィス文書のほか、テキスト、画像などの各ファイルを本アプリで開き、PDFに変換して保存できる。試した限りではフォーマットの再現性は高いとは言えないが、ほかのPDFビューアで閲覧できないファイルを本アプリで開いてPDFに変換し、元のビューアに戻して閲覧したり、相手に送付するといった使い方は現実的だろう。
1000円の有料アプリということで、機能の豊富さはさすがといったところだが、下位版に当たるPDF Reader Premiumが300円ということで、本アプリならではの機能である音声読み上げおよびドキュメント変換にそれだけの出費をよしとするかが、評価を分けるポイントになりそうだ。個人的には、インターフェースの機械翻訳的な日本語訳がどうしても気になるので、こちらの早期改善も期待したい。
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