ドワンゴとニワンゴは5月21日、両社が運営する動画サービス「niconico」のニコニコ動画で、次世代動画圧縮規格とされている「H.265/HEVC」で圧縮された動画の配信を、2014年夏頃から開始予定であることを発表した。
H.265/HEVCは、現在配信されている「H.264/MPEG-4 AVC」の動画と比較して約2倍の圧縮率となっている。運営側ではこの規格に対応することで、登録会員数4000万人にのぼるniconicoのトラフィック緩和を期待しているとのこと。
また、ユーザーにとってはこの規格に対応した動画の視聴において、回線が混雑している環境下でも、同じ画質の動画をより快適に視聴可能となる。動画投稿時でも、同じ回線で約2倍のコンテンツを送信することが可能としている。
まず、一般会員が混雑時に視聴する低画質動画においてH.265/HEVCへの変換を開始し、以降も順次H.265/HEVCに対応した動画を増やしていく予定。将来的には端末の普及やトラフィック緩和の効果を測定しながら、プレミアム会員がより綺麗な動画を視聴できるよう、新規投稿動画についても順次対応するとしている。なおH.265/HEVCに対応した動画を視聴するには、同規格に対応した端末が必要となっている。
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