サムスンが、同社で勤務し始めてから発病した元従業員に対して謝罪し、白血病などの疾病を患う人々に対する補償を約束した。
「サムスンの一部の元従業員が、当社の製造施設に勤務した後に白血病を患って死亡したり、治療困難な病気に苦しんだりしている」とサムスンの広報担当者は米CNET宛ての声明で述べた。「元従業員や遺族のつらさや悲しみをわれわれはもっと真摯に受け止めることができたはずだと思う(中略)当社は、闘病生活を送る元従業員や、死亡した元従業員の遺族にしかるべき補償を行うつもりである」と同広報担当は述べる。
韓国の報道機関Yonhapは、サムスンの最高経営責任者(CEO)を務めるKwon Oh-hyun氏が、影響を受けた従業員に対する「深い謝罪」を表明したと報じている。
サムスンの工場における健康問題は最近、クラウドファンディングによって制作された韓国映画「Another Promise」で取り上げられた。同映画は、「Jinsung」という企業の工場の従業員の話で、珍しい種類の白血病で亡くなったサムスン従業員の実話に基づいている。
サムスンの声明は、SHARPS(Supporters for the Health And Rights of People in the Semiconductor industry)という団体からの要求に応じたもの。同団体は、サムスンの器興と温陽の工場で勤務していた少なくとも26人の元従業員が血液がんを患い、これまでに10人が死亡したと主張している。
SHARPSは、従業員が着用する保護衣などを含む工場の安全対策が、有害な化学物質や放射能にさらされる従業員ではなく製品を保護するためのものだと訴えている。
サムスンは、発病し補償に同意する従業員の問題を調査するための独立した仲裁機関を設置することに合意した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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