サムスン電子の会長である李健熙(イ・ゴンヒ)氏(72歳)が心臓発作を起こしたが、現地時間5月11日時点で容体が安定しているという。複数のメディアが報じた。
サムスンソウル病院はメディアに向けた声明で、李氏は10日深夜に呼吸困難に陥って蘇生処置を受け、11日早朝に手術を受けたと述べた。同氏は、急性心筋梗塞で心臓手術を受けた後、回復しつつあるという。
李氏は、1999年に肺リンパ腫手術を受けて以来、呼吸障害に苦しんでいたと報じられている。また、2013年8月には肺炎で入院していた。
父親の死後、1987年にサムスン電子の会長職を継いだ李氏は、韓国の水原(スウォン)市を拠点とする同社を、スマートフォンやテレビ、メモリチップを製造する世界最大規模のメーカーに変えるのに貢献したとされている。脱税で有罪判決を受けて2008年に辞任したが、大統領に恩赦を与えられて2010年に会長に復帰した。
李氏は、自分の子らを同社の重職に抜擢してきた。息子の李在鎔(イ・ジョヨン)氏は、2012年に副会長に任命され、いずれは会長として李健熙氏の後を継ぐと見られている。
Forbesの推計によると、李健熙氏はおよそ108億ドルの純資産を保有しており、韓国一の資産家だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」