NTTドコモは5月14日、2014年夏モデルとなる新製品を5月中旬から順次発売すると発表した。スマートフォン7機種、タブレット2機種、フィーチャーフォン2機種、データカード1機種の全12機種となる。このほか、 リストバンド型活動量計「ムーヴバンド02」やTVチューナー「TV BOX」などの周辺アイテムも用意した。
夏モデルの目玉は何といっても、ドコモが6月に開始する新通話サービス「VoLTE(ボルテ)」(Voice over LTEの略称)だ。LTEネットワークを利用するため、従来の3Gと比較してよりクリアな音声通話が可能になる。また、これまで6~8秒かかっていた発着信もVoLTEでは約3秒に短縮され、ストレスも軽減される。
6月1日に開始する音声定額プラン「カケホーダイプラン」を契約していれば、月額2700円の範囲内でVoLTEによる通話が可能だ。なお、ビデオコールについては、音声部分はカケホーダイプランの対象だが、映像の送受信によるデータ通信分に対してはパケット通信料が課金される。ただし、2015年9月末までの間は、キャンペーンによりパケット通信料無料でビデオコールを利用できる。
その他のトピックとしては、60分で1800mAh以上の充電ができる「急速充電2」に対応するほか、災害時など充電ができない環境下で、必要最低限の機能のみを起動させ待ち受け状態を長持ちさせる非常用節電機能も搭載している。スマートフォン初心者向けのシンプルメニューなども搭載した。
スマートフォンは、ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia Z2 SO-03F」、「Xperia A2 SO-04F」、サムスン製「GALAXY S5 SC-04F」、シャープ製「AQUOS ZETA SH-04F」、富士通製「ARROWS NX F-05F」、シャープ製「Disney Mobile on docomo SH-05F」、富士通製「らくらくスマートフォン3 F-06F」の7機種。
Xperia Z2は、4Kの動画撮影も可能な約2070万画素の高画質カメラを搭載したスマートフォン。撮影した動画の一部をスローモーションにできる「タイムシフトビデオ」機能を搭載する。周囲の騒音を約98%カットするデジタルノイズキャンセリング機能を備えたほか、フロントステレオスピーカーとバーチャルサラウンド技術「S-Force フロントサラウンド」によって臨場感のある音を楽しめる。5月下旬に発売予定で、カラーはブラック、ホワイト、パープルの3色。
Xperia A2は、手のひらに収まるコンパクトサイズのスマートフォン。Xperia Z2が約5.2インチであるのに対し、Xperia A2は約4.3インチだ。約2070万画素の高画質カメラには、シャッターを押した前後1枚ずつ、合計61枚の写真撮影ができる「タイムシフト連写」機能を搭載。長時間の使用が可能になる「STAMINAモード」なども備える。なお、Xperia A2はVoLTEと急速充電2には対応していない。6月中旬に発売予定で、カラーはラベンダー、ホワイト、グレイブラック、オレンジの4色。
GALAXY S5は、約0.3秒の高速オートフォーカスに対応した約1600万画素のカメラを搭載したスマートフォン。撮影後にフォーカスを選んでぼかし効果を加えたり、逆光時でも顔を明るく補正した状態を確認して撮影できる。また、背面のカメラ下にHRM(心拍計モニター)を搭載しており、指を当てるだけで心拍数を測れる。別売りのスマートウォッチ「GALAXY Gear 2」やフィットネスバンド「Gear Fit」と連携すれば、スマホに届いた電話やLINE、アラームなどの通知を手元で確認できる。5月15日に発売予定で、カラーはシマリーホワイト、チャコールブラック、スイートピンクの3色。
AQUOS ZETAは、画面占有率が約8割におよぶ5.4インチの大画面スマートフォン。省電力のIGZO液晶と3300mAhの大容量バッテリにより長時間の使用が可能。約1310万画素のカメラには、料理が美味しく見える構図を自動で検出してアドバイスしてくれる「フレーミングアドバイザー」機能を搭載。逆光で動きのある被写体もリアルタイムHDRで綺麗に撮れる。端末を“持つ”ことで時計を表示させたり、着信音量を下げたりできる「グリップセンサー」には、プライバシーに配慮して着信しても端末を持つまで名前を表示しない機能などが追加された。5月下旬に発売予定で、カラーはオレンジ、ブラック、ホワイトの3色。
ARROWS NXは、初心者でも安心して使えるスマートフォン。直射日光の下でもネットや写真、フルセグなどをくっきり表示する省電力ディスプレイ「WhiteMagic」を搭載したほか、スマートフォン向けの日本語入力ソフト「Super ATOK ULTIAS」によって、スムーズな文字入力ができる。約2070万画素の高画質カメラには、明るく撮影できるレンズや高性能画像処理エンジンを搭載しており、夜景や薄暗い場所でもフラッシュを発光させることなく撮影できる。5月下旬に発売予定で、カラーはゴールド、ホワイト、レッドの3色。
Disney Mobile on docomoは、端末デザインから機能に至るまで、ディズニーづくしのスマートフォン。シルキーカラーのボディにシルバー調のミッキー&ミニーの後ろ姿が描かれたデザインを採用。ディズニー作品の世界に浸れるホーム画面やライブ壁紙のほか、文字入力画面などもディズニー仕様。またディズニーマーケットの3万点以上のコンテンツを無料で楽しめる。なお、VoLTEと急速充電2には対応していない。5月下旬に発売予定で、カラーはシルキーホワイト、シルキーピンク、シルキーブラックの3色。
らくらくスマートフォン3は、主にシニア層をターゲットにしたスマートフォン。見やすく鮮やかな高精細の約4.5インチ有機ELディスプレイや、シリーズでお馴染みのボタンを押したような感触を得られる「らくらくタッチパネル」を搭載した。通話の際に相手の声が聞き取りやすい「スーパーはっきりボイス4」にも対応する。メッセージ付きの写真が自動でトップ画面に表示される「ファミリーページ」機能を備えるほか、ホーム画面からすぐに電話発信できる「ワンタッチダイヤル」機能は登録数が9件に増えた。なお、同モデルもVoLTEと急速充電2には対応していない。8月に発売予定で、カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色。
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