Microsoft関係者らが米国時間5月12日から、同社のサーバサイドのウェブ開発フレームワークである「ASP.NET」の次期バージョンの詳細について、公の場で語り始めている。
Microsoftはヒューストンで開催されているTechEdで、同社関係者らが「ASP.NET vNext」と呼ぶものを披露した。「Project K」という開発コード名が付けられていたものだ。同社関係者らによると、.NETの「効率化」され「クラウド向けに最適化された」バージョンであるという。
「ASP.NET MVC v.Next」はOpen Web Interface for .Net(OWIN)に対応する予定だ。つまり、ASP.NETにおいて開発者は、ウェブコンポーネントを使用してアプリケーションを組み立てて構築することができるようになり、サーバサイドアプリケーションを作成するプログラマーに、より大規模で柔軟なビルディングブロック群を提供できるようになる。
Microsoftは4月のBuildカンファレンスで、ASP.NETを同社が.Net Foundationにオープンソースとして提供するものの1つとすることを発表していた。
TechEdでは、Microsoftが「Apache Cordova」プラットフォーム向けの「Visual Studio」ツールを構築していることも発表された。Apache Cordovaは、HTMLとJavaScriptを用いて複数の端末を対象とするハイブリッドアプリケーションの開発が可能だ。つまり開発者には、ネイティブの「Windows」「iOS」「Android」アプリケーションを「.NETXamarin」を使用して作成するか、または、Apache Cordovaを用いてHTML/JavaScriptで作成するかという選択肢が与えられる。Apache Cordovaに対応したCTP版は12日にリリースされている。
MicrosoftはTechEdにおいて、「Visual Studio 2013 Update 2」のRTM(製造工程向けリリース)版が配布開始されたことも発表した。Visual Studio Update 2は、Microsoftの「Universal Apps」戦略の基本要素である。開発者はUpdate 2を使用することにより、「Windows 8.1」および「Windows Phone 8.1」で動作するアプリを作成する際にコードをさらに再利用できるようになる。また同社は12日、サードパーティーサービスを「Visual Studio Online」に統合する、APIとサービスフックのセットをリリースすることも発表した。
Microsoftは先週、「.NET 4.5.2」をひそかにリリースした。同社関係者らによると、複数のバグ修正に加えて、セキュリティアップデートと「ちょっとした」機能が含まれているという。2013年秋に「.NET 4.5.1 」をリリースした際には、アップデートのペースを上げ、メジャーリリースとは別に定期的に.NETをアップデートするつもりだと同社関係者らは述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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