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アップル、Beats Audio買収の狙いと組織再編--松村太郎のAppleニュース一気読み

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 5月5日~5月10日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

今回の買収の最重要点は「Beats Music」?
今回の買収の最重要点は「Beats Music」?

 Appleに関する先週のニュースで注目は、AppleがヘッドホンメーカーBeats Electronicsの買収に向けて交渉しているという点だ。Beatsはオンラインや実店舗のApple Storeでも販売している。赤をアクセントカラーとし、低音を強調したヘッドフォンブランドとして知られる。Dr. Dre氏と共同設立し、プロモーションの前面に出しているブランドだ。

 AppleはBeatsが始めた音楽サービス「Beats Music」には20万人の会員がいるとみられており、iTunes RadioやiTunes Storeのサービスと競合する関係にある。Appleは音楽サービスに関しての再編を、業界のデジタルダウンロードから購読型ラジオサービスへの移行に合わせて行おうとしており、Beats買収はこの要となる戦略となる可能性もあるだろう。

アップル、ヘッドホンメーカーBeats Electronics買収で交渉中か--狙いは音楽サービス?(5/9)

 それでは、1週間のニュースを振り返っていこう。

小売部門、PR部門の再編

 Appleは既に内定していた小売り部門を担当する責任者、Angela Ahrendts氏に対して、6800万ドルの相当のストックオプションを付与した。同氏はBurberryのCEOを務めていた人物で、Appleへの採用は2013年10月に発表されていたが、先週からAppleでの仕事をスタートしている。

 同氏をはじめとして、小売部門、PR部門の人事が相次いで発表されている。Appleにとって最も重要な市場である北米を担当するセールス部門の幹部であったZane Rowe氏が辞任し、日本と韓国のセールスを総括してきたDoug Beck氏が後を引き継ぐという。Beck氏は、日本と韓国でのApple成長に多大な貢献をしたとしており、この役割を北米セールスに拡大する。

 小売りとセールスについての再編と、Appleがニューヨーク・マンハッタンに複数の店舗を計画していることから、これらの新店舗ではAppleの新しいトレンドが作り出される可能性がある。店のデザインだけでなく、顧客が店舗でどんな体験をするのか、またこれらが既存店舗にどのように適応されるのか、注目すべきだ。

 また、Appleで18年間PRを担当してきたワールドワイドコーポレートコミュニケーション担当の副社長、Katie Cotton氏が退職することになった。Appleのブランドのガーディアンとして重要な役割を果たしてきた人物で、18年間「身も心もAppleに捧げてきた」というコメントが印象的だ。

アップル、小売部門の新責任者に6800万ドルのストックオプション(5/7)
アップルのPR担当バイスプレジデント、退職へ(5/8)
アップル、ニューヨークに新店舗をオープン予定か--新WTCの複合施設内など(5/8)
アップル、北米セールスの担当幹部が退職--後任は日本のセールス責任者(5/9)

Appleのディスプレイ技術買収に注目

 Appleはカリフォルニア州サンタクララを拠点とするマイクロLEDディスプレイ企業LuxVue Technologyを買収した。コメントはいつも通り「Appleは時折、小規模なテクノロジ企業を買収しており、我々は通常、当社の目的や計画について話さない」としている。

 LuxVueは、細かいLEDをバックライトとしたディスプレイ技術を持つ企業で、これまでのように画面全体で明るさを管理するディスプレイに比べて、省電力化を可能にし、また部分点灯などもできるようになるはずだ。またディスプレイの形や端末デザインの自由度を高めることができるようになる点も、今後のApple製品への適用が注目される。

アップル、マイクロLEDディスプレイ開発のLuxVuを買収(5/7)

AppleとSamsungの裁判、内容は変更されるも賠償金総額は変更なし

 先週陪審が評決を発表したAppleとSamsungで争われた知的財産権侵害に関する裁判は、Appleが求める22億ドルより大幅に少ない1億1960万ドルをSamsungに、またSamsungが求める620万ドルに対し15万8400ドルをAppleにそれぞれ支払うよう命じられた。

 これに対して双方ともに賠償金額の見直しを申し立てていたが、陪審による2時間の議論の末に修正され、内容の変更が行われたが、結果的な支払金額の総額に変更はなかった。判断の中で修正された点は、GALAXY S2の特定モデルによる侵害について支払われる金額は引き上げられたが、その他のモデルでの引き下げが行われたためだ。

サムスン、アップルへの賠償額1億1960万ドルは変わらず--陪審が最終判断(5/7)

その他のニュースのサマリー

「iOS 7」の「Mail」アプリ、添付ファイルを暗号化せず--セキュリティ研究者が警告(5/7)

iOS 7のメールアプリに、添付ファイルが暗号化されない問題が指摘されている。

アップル、法執行機関からのデータ開示請求に関するガイドラインを公開(5/9)

 Appleが法的手続きに基づいて個人情報の開示が求められた場合、その旨を顧客に通知するガイドラインを発表した。通知が禁じられている場合でも、特定の個人や集団の安全が確保できない、もしくは子どもの生死に関わる状況であれば、Appleは独自の裁量で通知を行うとしている。

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