Facebookは、先ごろ買収した「Moves」アプリに関するプライバシーポリシーと利用規約をアップデートしたが、これをめぐって懸念が生じているにもかかわらず、同社はこの決定について問題はないと述べている。
The Guardianが現地時間5月7日に掲載した記事の中で、Facebookの広報担当者は、同社がMovesの利用規約を変更したのはFacebookのチームがこのプログラムを開発および改良できるようにするためだと述べている。このコメントは、利用規約の変更によってMovesの一部のデータがFacebookと共有できるようになったことに気付いた、複数のユーザーからの抗議を受けたものだ。こうした批判の中には、MovesチームはFacebookとの「データ混合」の予定はないと説明していたのに、利用規約の変更はその約束を破るものだとの思いがある。
Facebookは4月末にMovesの開発企業であるProtoGeo Oyを買収した。Movesは、ユーザーの日々のフィットネス活動や訪れた場所を記録するアプリだ。この無料アプリは「iOS」と「Android」で利用できるが、ユーザーの間では、位置情報を共有する機能により、FacebookとMovesアプリの両方を使用している人に関する情報が、必要以上にFacebookに渡ってしまいかねないとの懸念が生まれていた。
Facebookの広報担当者はThe Guardian紙の取材に対し、データ混合と同社チームとのデータ共有は明確に区別されていると述べた。さらに担当者は、Movesは引き続きFacebookとは別のスタンドアロンアプリとして提供され、ユーザーデータも別々に管理されるというこれまでの説明を繰り返した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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