「Facepixelizer」は、写真を読み込んで人物の顔を自動的に検出し、モザイクやぼかしをかけてくれるウェブサービスだ。ブログやSNSに写真をアップするにあたり、画像処理ソフトやアプリを使って加工する手間を掛けることなく、手軽にプライバシーを保護できる。
使い方は簡単で、写真をアップロードし、「Pixelize(モザイク)」「Blur(ぼかし)」といったボタンをクリックするだけ。写真内の人物の顔が自動的に検出され、モザイクやぼかしが適用される。大勢の人物が写っている写真では、画像処理ソフトでひとりずつ顔の範囲選択を行うのは大変な手間がかかるが、本サービスであれば文字通りワンクリックで処理できる。
人物が背景に溶け込んでいる場合もかなり正確に適用されるが、一方で前髪や手など、顔の一部が覆われている場合は処理が漏れることもしばしばだ。こうした場合は右下にドラッグして範囲を選択することで、手動で適用範囲を追加できる。また逆向きに左上にドラッグすれば適用範囲を除外できるので、集合写真で自分の顔だけモザイクを外したいといった場合にも対応できる。
自動検出に頼らずすべて手動で範囲を選択するマニュアルモードも用意されており、こちらのモードではモザイクのサイズやぼかしの程度も調節できる。墨塗り機能も用意されているので、人物に目線を入れたり、文字列を塗りつぶすことが可能だ。またトリミング機能も用意されているので、必要なエリアを残してほかを省くこともできる。
このほか、ダウンロード時にJPGに含まれる撮影日や位置情報などのExifデータもあわせて削除してくれるので、プライバシーの保護という観点でも有用だ。唯一のネックなのが画像のリサイズ機能がないことで、サイズが大きな写真をアップロードすると、ブラウザ上にそのままのサイズで表示されてしまう。前回紹介した「pic resize」や「Shrink Pictures」など、あらかじめほかのウェブサービスやソフトなどで画像を縮小したのち利用するとよさそうだ。
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