アディダス ジャパンは5月7日、iPadとウェアラブルデバイスを用いてアスリートの状況をモニタリングできるシステム「miCoach elite(マイコーチ エリート)」を日本で展開すると発表した。アジアでは初めて、横浜 F・マリノスが導入する。
このシステムは、すでにACミランやバイエルン・ミュンヘン、サッカードイツ代表、MLS(メジャーリーグサッカー)などで導入されている最先端のスポーツウェアラブルシステムだ。個々の選手の心拍数や走行距離、スピード、位置情報といったデータをリアルタイムでiPadに送信できる。データを可視化することで、監督やコーチらがパフォーマンスをより正確に把握でき、分析して練習プランなどに役立てられる。
このシステムは、(1)ウェアラブルデバイス「プレーヤーセル」、(2)専用シャツ「テックフィット」、(3)携帯型送受信機「ベースステーション」、(4)専用「Webアプリケーション」、(5)iPad上にデータを表示する「ダッシュボード」の5つから構成される。
選手が着用するテックフィットには、肋骨部分に心拍計測ができる装置が組み込まれており、さらにウェアの肩甲骨の間にあるポケットに、プレーヤーセルを装着して使用する。プレーヤーセルのデータは、ワイヤレスでベースステーションに送信される。ベースステーションは約30台のプレーヤーセルからデータを収集し、リアルタイムでiPadへデータを送信する。
プレーヤーセルが送信できるデータの範囲は約80mで、ベースステーションをピッチの中心に置けば、隅々まで受信できる。駆動時間は1回の充電で約5時間。通常のトレーニングでは問題なく使用できる範囲という。
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