カリフォルニア州サンノゼ発--Appleとサムスンによる長期におよぶ法廷闘争において、最新の訴訟は米国時間5月5日、以前に決定した賠償額を変更しないという最終判断を陪審が下し、不平の声が聞かれる中で終了した。
8人で構成される陪審は2日、スマートフォンとタブレットに関連する特許をめぐりAppleとサムスンが起こした2014年の特許侵害訴訟で、入り交じった評決を下した。サムスンは、争点となっていたAppleの特許5件のうち3件を侵害したと判断され、Appleが求めていた22億ドルを大幅に下回る1億1960万ドルの損害賠償を支払うよう命じられた。一方でAppleは、サムスンの特許2件のうち1件を侵害したとして、15万8400ドルを支払うよう命じられた。サムスンは620万ドルの損害賠償を求めていた。
だが、Appleの弁護団が1件の特許の損害賠償額に異議を唱え、Lucy Koh判事は5日、陪審に賠償額の再考を求めた。「Galaxy S II」のあるバージョンに関するAppleへの損害賠償は認められていなかったが、Appleは、サムスンによる'172特許の侵害について賠償金が支払われるべきだと考えた。陪審は、「Galaxy S II Epic 4G Touch」について402万ドル、「Galaxy S II Skyrocket」について580万ドルの賠償をAppleに認めていた。
陪審は2時間にわたる審議の末に評決を修正し、支払われるべき使用料をGalaxy S IIの特定モデルについては引き上げる一方、それ以外については引き下げた。Galaxy S IIについては、当初は'172特許に関する損害賠償が認められていなかったが、陪審は402万ドル増額し、総額1260万ドルの賠償を認めた。だが、Galaxy S II Skyrocketについて支払われるべき'172特許に関する損害賠償金は、580万ドルから120万ドルに引き下げられた。
その結果、損害賠償額の総額は、陪審が2日に決定したものと同じ金額になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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