「Ubuntu 14.04 LTS」レビュー--高解像度化対応やLinuxカーネル3.13採用など - (page 3)

Terry Relph-Knight (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年05月09日 07時30分

追加されたもの、削除されたもの

 ゲストセッション中の変更内容はすべて一時的なもので、セッション終了後はすべて消去される。今回から、ゲストセッションが開始されるたびに、ポップアップメッセージでユーザーに通知されるようになった。ゲストユーザーが作業内容を取っておきたい場合、外部ストレージに保存する必要がある。


今回から、ゲストセッションがオープンするごとに、このポップアップウィンドウによる警告が表示されるようになった。
提供:Terry Relph-Knight/ZDNet

 収益が小さかったため、CanonicalはクラウドストレージサービスのUbuntu Oneを6月で終了する。「Ubuntu One Single Sign On」サービスとUbuntu Oneペイメントサービスは影響を受けないが、このサービスの終了のため、Ubuntu 14.04にはUbuntu Oneファイルサービスが含まれていない。年間利用会員登録を行っていたユーザーには返金が行われ、コンテンツは7月31日までダウンロードできる。

14.04でインストールされるアプリケーション

 このリリースと一緒にデフォルトでインストールされるアプリケーションには、ブラウザの「Firefox」バージョン28.0、電子メールクライアントの「Thunderbird」バージョン24.4、Officeスイートの「LibreOffice 4.2.3.3」が含まれる。さらに、「Shotwell 0.18.0」(写真管理ソフト)、「Brasero 3.10.0」(CD/DVD書き込みソフト)、「Rhythmbox Music Player 3.0.2」も含まれている。これらのアプリケーションは、すべてベータ版以降改訂されている。デフォルトでインストールされているわけではないが、「GIMP 2.8.10」(ビットマップエディタ)と「Inkscapoe 0.48」(ベクトルエディタ)もソフトウェアセンターからインストールできる。

アップグレードする価値はあるか?

 Ubuntu 14.04には絶対に手に入れたい目立った新機能こそないが、より新しいカーネルとデフォルトアプリケーションが付いた最新のLTSリリースだというだけでも、アップグレードする価値はあるだろう。

 2014年中にはUbuntu 14.10がリリースされるし、今後5年の間、Ubuntu 14.04 LTS以降に多くの変更が加えられていくだろうが、次の大きなステップはおそらくUbuntu 15になるだろう。その理由は、コンバージェンスが実現した最初のバージョンだからではなく、コンバージェンスの結果、Unity 8とMirを搭載すると思われるためだ。

 Ubuntu 14.04 LTS(Trusty Tahr)のインストール用DVD ISOイメージは、Ubuntuのウェブサイトからダウンロードするか、以前のバージョンのユーザーは、software updaterのオプションを選択することでアップデートできる。

 原編集者注:4月23日、Mark Shuttleworth氏は、Ubuntu 14.10の名前を明らかにした。「Utopic Unicorn」だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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