Googleは、「Google Apps for Education」ユーザーのアカウントについて、もはや広告データ向けの収集を行っていないと述べている。
Googleの教育担当ディレクターを務めるBram Bout氏は、米国時間4月29日にブログ投稿でこの新しい方針を明らかにするとともに、Apps for Educationの管理者コンソールに置かれていた広告を有効または無効にするトグルキーを削除したと述べた。これはつまり、Apps for Educationスイートの広告は自動的に非表示になり、管理者といえども再表示させることはできないということだ。
Apps for Educationは、メールやカレンダー、文書作成用のアプリといったおなじみのラインナップで構成されているが、学生や教師向けに作られている点が通常のものと異なっている。
The Wall Street Journalによると、データ収集を中止するとの新たな方針は、カリフォルニア州の「Gmail」ユーザーが2013年にGoogleに対して起こした訴訟を受けたものだという。この訴訟では、広告の配信を目的とするメールのスキャンは、カリフォルニア州の盗聴法に違反するとの主張が展開された。Googleの広報担当者は3月の時点でEducation Weekに対し、広告配信を含むさまざまな目的のためにApps for Educationスイートのメールをスキャンしてインデックスを作成していると認めていた。
「Google Apps for Business」「Google Apps for Government」や無料版などを含む、他のバージョンのGoogle Appsに関しても同様の方針変更が行われる予定だと、Bout氏は付け加えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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