台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)の共同最高経営責任者(CEO)であるMark Liu氏は決算発表の場で、モバイル機器向けプロセッサの64ビット化にAppleが大きな役割を果たしたと述べた。
Liu氏は現地時間4月17日、同社の第1四半期決算を発表した後、「過去6カ月間のモバイル機器向けデバイス業界に目を向けると、Appleの(64ビット「A7」プロセッサに関する)発表があった後、(プロセッサの)64ビット化の動きが目に見えるようになった」と述べた。
Liu氏は、現在の28ナノメートル製造プロセスと、同社が力を入れてきているより進歩した20ナノメートル製造プロセスを引き合いに出し、「28ナノメートルと20ナノメートルに対する需要の高まりがあり、それは来年も今年同様に続いていくだろう」と述べた。
TSMCは、1月に20ナノメートルのシステムオンチップ(SoC)の生産を開始したところだ(同社はこれを「20SoC」と呼んでいる)。「TSMC史上、最も早い立ち上げだ」と、共同CEOのC.C. Wei氏は述べていた。
TSMCはチップ受託生産の世界最大手であり、「A8」として言及されることもあるAppleの次世代プロセッサについて、サプライヤーの1社となることがうわさされている。
このことに関連してか、TSMCは同社で大きな変化が進んでいると述べた。
「半導体の歴史において、最大規模の動員となっている。われわれは、1年で4600名のエンジニアと2000名のオペレーターを2つの工場(製造施設)に配置した」とWei氏は述べている。
幹部らは、第2四半期のチップ需要について「この時期に珍しく強力だ」と述べた。
アナリストらは、会議の質疑応答セッションの中で、Appleが顧客となる可能性を示唆していたようだった。
「それほど遠くない将来、TSMCの顧客上位2社がともに、モバイル部門で総売上高の25~30%を占める可能性がある」と、あるアナリストはコメントした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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