東芝、4Kディスプレイを搭載した15.6型ノートPC「dynabook T954」

 東芝は4月16日、フルHDの4倍の画素(3840×2160)を持つ15.6型の4K液晶ディスプレイを搭載したノートPC「dynabook T954」を4月25日に発売すると発表した。東芝によれば、4Kパネルを搭載したノートPCは世界初という。市場想定価格は23万円前後。

「dynabook T954」
「dynabook T954」

 ノートPCでの4K動画再生は、大容量の映像信号を伝送するための制御部品などを限られた基板上のスペース内に最適に配置する高密度実装技術と、伝送時に発生するノイズの影響を低減する設計と構造により実現した。

 高画質化技術では、4K対応テレビ「レグザ」の技術を画面サイズの小さいノートPC向けに改良。1インチあたり282ピクセルの解像度で写真や動画を緻密に再現するという。

 動画コンテンツには、空の青、芝の緑、肌の色などを記憶色に近い色調で再現する技術や明るい部分と暗い部分のコントラストを補正する技術を適用した。より鮮明でメリハリのある映像を表示できる。静止画コンテンツには、映像のきめ細かい質感の復元技術や、映像の光沢成分を制御して輝き感のある映像の再現技術などの「超解像技術」を用いた。液晶には、個体差に合わせた色調整を製造ラインで1台ごとに実施し、本来の色に限りなく近い自然な色味を再現したとしている。

 ディスプレイにはIGZOを採用。従来の液晶ディスプレイに比べ、薄く、明るく高解像度で、消費電力を抑えられるとしている。第4世代のクアッドコアCPU「インテル Core i7-4700HQ プロセッサ」と最新のグラフィックプロセッサ「AMD Radeon R9 M265X」を搭載し、画像や映像の編集に加え、最新の3Dゲームも楽しめる。

 ハードウェアには、UHS-II規格SDメモリカードスロットを内蔵し、最大約312Mバイト/秒の4Kカメラなどで撮影したコンテンツを手軽に取り込める。アプリケーションには、写真の現像・編集・管理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 5」を搭載している。

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