「Windows XP」のサポートが米国時間4月8日で終了する。そのためMicrosoftは同OSのユーザーに対し、新しいOSに移行するよう促してきた。たとえ最新のパッチを適用したとしても、より高度なサイバー脅威に直面する世界において、XPはもはや歓迎されなくなっていた。
Microsoftが7年近く前に最初に発表したとおり、XPのサポートは8日で終了する。それでも、世界中のXP搭載コンピュータが突然機能しなくなるわけではない。しかし、それは、Microsoftからサポートを受けられなくなることでXP搭載コンピュータがより大きなリスクに直面することを意味する。
具体的には、XPユーザーはバグフィックスやセキュリティパッチ、核となるOSの保護を目的とするそのほかのアップデートを受け取ることができなくなる。8日の「Patch Tuesday」は、XPにとって最後のアップデートである。大量のパッチが適用されているとはいえ、XPはこの数年間、延命措置によって何とか生き延びているにすぎない。
Microsoftの「Windows」担当コミュニケーションズディレクターであるTom Murphy氏は米CNETに対し、「Windows XPが発売されたのは2001年のことだ。つまり、XPの設計やエンジニアリングは90年代後半から2000年にかけて行われた。インターネット上のPCを攻撃するマルウェアやハッカー、悪人のさまざまな側面という観点から考えれば、当時の世界は今と大きく異なっていた。当時は今よりもはるかに素朴な時代だった」と述べた。
さらに、過去にセキュリティ問題に苦しめられてきたMicrosoftはXPの登場後に、セキュリティの優先順位を高めてきた。そうしたセキュリティへの集中的な取り組みのおかげで、「Windows 7」と「Windows 8」はよりセキュアなOSになった。とりわけ、Microsoftの「Trustworthy Computing」イニシアチブは、同社が必ずセキュリティを念頭に置いてすべての製品を構築するために必要な施策だった。
「したがって、Windows 7およびWindows 8.1をXPと比較すると、前者は根本的に異なるセキュリティモデルを採用しており、XPマシンよりセキュアになっている。アンチウイルスソフトウェアなどを利用して、(XPへの)リスクを軽減する方法もある。しかし、実際のOS自体に脆弱性が存在する可能性もあり、アンチウイルスソフトウェアではそれを修復することはできないので、たとえアンチウイルスソフトウェアソリューションを利用していても、XPマシンは危険な状態にある、ということを消費者が理解しておくことは非常に重要だ」(Murphy氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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