通常モードでは、明るさのレベルははるかに適切だった。花の色は鮮やかで、細部まで詳細に写っているため、花弁もくっきりと見える。
HDRモードもあり、フィルタやエフェクトも多く、複数の写真をつなげて横長のシーンにまとめるパノラマ機能もある。パノラマ機能の写真のつなぎ方はかなり巧妙で、端の方に多少問題が出た程度だ。
X1には、大型の5000mAhバッテリが搭載されている。Huaweiはこれで、通常の使い方であれば数日間は利用できると考えているが、これは当たらずとも遠からずといったところだろう。ゲームをダウンロードしてプレイし、Netflixを1時間視聴して、電子メールやツイートの送受信もある程度行って、明るさを半分強にして使うという中程度の使い方をしたところ、バッテリは優に丸1日持った。
バッテリがどれだけ持つかは、どう使うかによって変わる。SIMカードを入れて電話としても使い、通話や4Gでのブラウジングを行い、プッシュ型のメールを利用し、GPSもオンにしておくなら、「数日間」持つとは期待しない方がいいだろう。ディスプレイの輝度を下げ、負荷が高いタスクを避ければ、2日目に入っても使えることはほぼ確実だ。
面白い点は、スマートフォンをX1につないで、X1のバッテリを使ってスマートフォンを充電する機能があることだ。これには、別のケーブル(両端micro-USB)が必要だが、筆者はこのケーブルを目にしたことさえないので、読者がたまたま持っている可能性は低い。また、当然X1のバッテリ持続時間は短くなる。だが、コンセントを見つけるまで、どうしても携帯電話の電池を持たせる必要がある場合は、確かに便利だろう。
Huaweiは、X1はタブレットだとしているが、通話ができる機能があり、ショートメッセージも送れるため、メインの携帯電話としても立派に使える。スマートフォンとして使うか、タブレットとして使うかにかかわらず、X1は悪くないデバイスだ。スクリーンは鮮明で大きく、ボディは薄いが、メタルを使ったデザインは見た目にもよい。
Androidのバージョンが古いのは残念なことだし、Huaweiのインターフェースは、時々かえってこのデバイスを使うときにイライラさせられる原因になっている。読者が貴重なお金で新しいスマートフォンかタブレットを買おうとしていて、何を選ぶか迷っているのであれば、MediaPad X1は検討に値する1台だろう。ただし、使いにくさもあるインターフェースとの格闘が好きではないか、すでにインターネットを使った通話やメッセージングのサービスを使っているのであれば、iPad miniを検討した方がいいかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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