X1には「Android 4.2.2」(開発コード名:「Jelly Bean」)が搭載されるが、残念ながらこれはAndroidのバージョンとしては古いものだ。最新バージョンの「Android 4.4」(開発コード名「KitKat」)が出回り始めてからしばらく経っており、現時点で少なくともバージョン4.3が搭載されていないことには、弁解の余地がない。
Huaweiは、X1のAndroidを、同社の「Emotion」インターフェースでカスタマイズしている。これは、通常のAndroidとはかなり使用感が異なるため、Androidのバージョンが古いとは、すぐには気づかないかもしれない。大きな違いは、格子状のアプリリストがないことだ。その代わり、インストールされているアプリはすべて、6つのホーム画面に散らばっている。
個人的には、アプリがどこにあるかを見つけにくくなる可能性があるため、この変更には感心しない。筆者の経験では、通常のメニューでアルファベット順にアプリが並んでいた方が、目的のものを早く探すことができる。ただし、Emotion UIはカスタマイズ性が高く、ホーム画面パネルの遷移を変更したり、様々なテーマを適用して、色の体系やアプリのアイコンを変更することもできる。自分のハードウェアを自分だけの形にカスタマイズするのが好きならば、Emotion UIは向いているかもしれない。
また欠点として、Huaweiがソフトウェアを変更したことで、X1の反応はかなり遅くなってしまったように見える。X1にはかなり強力な1.6GHzクアッドコアプロセッサが搭載されており、Geekbench 2のベンチマークテストでは、1930という十分なスコアを記録している。ところが、インターフェースをスワイプすると、不満を感じることが多い。フリックでホーム画面を切り替えたり、通知バーを開いたりすると、ラグや動きのぎこちなさを感じるのだ。
ホームボタンを押すと、実際にホーム画面とアイコンが表示されるまでには、2秒程度の遅れが生じる。この種のぎこちない動作は、ハイエンドデバイスでは許されないものだ。特に、プロセッサが明らかに十分な性能を持っていることを考えると、これは残念なことだ。「Riptide GP2」や「Asphalt 8」のような処理能力を必要とするゲームは、問題なくプレイできたため、Emotionインターフェースが足かせになっていると考えられる。ぜひ、通常のAndroidバージョンを見たいものだ。
金属製の背面パネルに押し込まれているのは、LEDフラッシュ付きの13メガピクセルカメラだ。ここでは、美しいテムズ川の風景を撮影して、写真の品質を調べることにした。
最初のテスト撮影はかなりうまくいった。この日は特に天気がいい日ではなかったが、空の露出は十分で、逆に暗い色の建物は暗く映り、川面の暗い色の波もしっかり判別できる。またピクセル数が大きいおかげで、フルスクリーンで見ても画像の細部までしっかり見える。
撮影モードの数は多く、シーンに合わせて最適な設定を自動的に使用する「スマート」モードも用意されている。だが、この水仙の写真を見ればわかるとおり、スマートモードは特にうまく機能しているとは思えない。この写真の画面は、かなり暗くなってしまっている。
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