楽天の子会社で、共通来店ポイントサービス「スマポ」を運営するスポットライトは4月2日、来店促進アプリ「楽天チェック」を公開した。楽天IDを持ち、アプリで加盟店にチェックインしたユーザーに対して、楽天スーパーポイントを付与するサービスだ。スマポが開発した超音波を使った来店検知技術を応用しているという。
指定された回数チェックインするとボーナスポイントがもらえるミッション機能など、店舗側が設定した特典や、楽天が企画するキャンペーンと連動して高ポイントを付与することもできる。開始当初は「紳士服はるやま」「日比谷花壇」など61ブランド全国1112カ所で利用可能だ。
2013年10月に楽天に買収されたスポットライト。楽天チェックには、スマポの送客力強化と加盟店拡大をもとに、楽天グループの会員を実店舗へ送客する狙いがあるという。スポットライト代表取締役の柴田陽氏は「スマポで培ったノウハウをもとに、約9000万の楽天会員を実店舗へと集客できる、これまでにない強力な集客チャンネルをリリースできた」と語る。
柴田氏は、スマポでの経験から“ポイント”には大きな来店効果があると説明。価格を5%値引きするよりも、ポイントキャンペーンをした方が集客効果は高いと語る。「地方スーパーの実証実験で来店ポイントを3倍にしたところ、スマポでのチェックイン数も平常時の2倍となり、購買額やその後の来店数にも大きな影響を及ぼした」(柴田氏)。
楽天チェックには、店舗紹介やショッピングアドバイスなど情報発信の機能を備えており、店舗側は性別や年代に絞った特典を提供するなど、マーケティングツールとして活用できる。また、来店者にはチェックイン時にメッセージを送れるため、顧客との双方向のコミュニケーションが可能になると説明。「これまでのSNSでのやりとりやメルマガとは違ったユーザーコミュニケーションが可能だ」(柴田氏)とした。
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