タップフォームは、iPhoneだけで設計して管理できるデータベースアプリだ。あらかじめ、住所録やソフトウェアライセンス管理、銀行口座など27種類のデータベースフォームが用意されているので、手軽にデータベースの作成を始めることができる。もちろん既存のフォームを利用しなくても、自分で新たなフォーマットを作成できるので、目的に合わせてさまざまな使い方ができるだろう。iPhoneアプリのみでもフォームを設計しやすい仕様になっているが、Mac版も販売されており、iOS版と同期できるため、大量のデータを登録するような場合はMac版も併用すると便利だ。
タップフォームを起動すると「Sample Form(サンプルフォーム)」が作成されているので、これをタップして、どのように表示されるのかを確認するといい。既存のフォームを使って新しくデータベースを作成する場合は、「+」ボタンをタップしてから目的のフォームを選択する。「レコードの編集」画面が表示されるので、フォームごとに表示される各項目を入力すれば、1つのレコードが作成される。レコードには、写真や音声などを登録することができるほか、複数の選択肢から選択できるようにしたり、チェックボックスを表示したりすることも可能だ。サンプルは英語だが、ユーザーインターフェースは日本語化されており、日本語の入力も問題なくできる。
フォーム自体を新しく作成する場合は、「ツール」から「フォームの作成と編集」を選択し、「新規」を選択する。任意のフォーム名を入力したら、必要に応じてフィールドを追加していくだけだ。フィールドは、テキスト、数字、日付、時間などの基本的な形式から、レートや場所を登録するための形式も選択できる。フィールドの種類を決めたら、「フィールドオプション」で、デフォルトの値を入力したりピックリストの値を設定したりしておくと、フォームへのデータの入力が楽になる。フィールドオプションなどは後からでも変更が可能だ。TextExpanderとの連携をオンにしておけば、もっと入力が簡単になる。
iCloudで同期ができるほか、バックアップと復元、読み込みと書き出しなどもできるので、こまめにバックアップを取っておけば、データを失う心配もないだろう。タップフォームは長期間販売されているアプリであり、アップデートが続けられてきているため、かなり使い勝手が良い。タップフォームと同様に、個人が気軽に使えるデータベースとして人気のあったFileMakerのBentoの販売が終わってしまった現在、パーソナルデータベースとして信頼できるのは、このタップフォーム一択となってしまった感がある。操作が分かりやすくて見やすいので、手軽に使えるデータベースを探している人には自信を持ってお勧めできる。
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