Twitterが米国外のテレビ視聴者にも狙いをつけている。同社は、欧州のソーシャル分析企業であるMesagraphとSecondSyncを買収すると発表した。
買収条件は公表されていないが、Twitterは米CNETに対し、人材を獲得するための「aqui-hire」ではなく、両社を買収することを認めた。
パリを拠点とするMesagraphは、フランスのテレビ放送局を対象に、各社コンテンツに関する視聴者のデジタル上での反応を分析した結果を提供している。英国で3年前に創設されたSecondSyncは、Twitter上でのテレビ関連の会話を測定する製品を放送局や広告主向けに提供している。両社ともに独自のソーシャルテレビ製品を運用しているが、それらは現在の契約期間が満了した時点で打ち切られる可能性が高い。
これらの買収からは、米国におけるテレビ戦略を米国外の視聴者にも適用しようとするTwitterの意図がうかがえる。ソーシャルネットワークである同社はこの8年間で、スポーツやエンターテインメントのライブ中継や、お気に入りのテレビ番組について語り合うためにネット市民が集う団らんの場となっている。
米国のテレビ戦略は功を奏しており、米国外の地域でもTwitterのインテリジェンスに対する需要は高まっているため、同社は米国での成功を欧州や世界のその他の地域でも実現したいと考えていると、同社のテレビ戦略に詳しい情報筋は米CNETに述べた。
テレビを重視する同社の姿勢をさらに示す動きとして、Twitterは米国時間3月31日、市場調査企業Kantarとの関係拡大を発表した。現在、英国とスペインでソーシャルテレビ測定基準の確立に取り組んでいる両社は、北欧、ロシア、アフリカと東南アジアの一部地域を対象とするツールに関して提携するとTwitterはブログ投稿で述べた。
MesagraphとSecondSyncのチームは、ロンドンにあるTwitterの英国オフィスに拠点を移す予定だとTwitterは述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス