BlackBerryは、最新の「BlackBerry 10」プラットフォームを消費者に普及させる取り組みで苦戦を続けている。
不振が続くスマートフォンメーカーのBlackBerryが米国時間3月28日に発表した2014年度第4四半期決算(3月1日締め)は、4億2300万ドル(1株当たり80セント)の損失という結果だった。これは、9800万ドル(1株当たり19セント)の利益を上げた前年同期と比べて大きな落ち込みだ。特別費目を除外した調整後の数値でも、4200万ドル(1株当たり8セント)の損失となる。
売り上げは、前年同期比で64%減となる9億7600万ドルだった。
Thomson Reutersによれば、アナリストらの平均予測は、損失が1株当たり55セント、売り上げが11億ドルだったという。
BlackBerryは、第4四半期に340万台のBlackBerryを顧客に対して販売したが、最新OSのBlackBerry 10を搭載した端末は110万台に過ぎなかった。新興市場では、古い「BlackBerry 7」を搭載したデバイスが今でも人気だ。また、第4四半期のハードウェアの売り上げは130万台分のBlackBerryスマートフォンから得られたものだが、これも第3四半期の190万台から減少したという。
BlackBerryは現在、メッセージングサービスの「BBM」、組み込みソフトウェア事業の「QNX」、エンタープライズサーバ事業など、まだ力が残っている事業に注力している。同社の最高経営責任者(CEO)であるJohn Chen氏は、BBMが8500万人の月間アクティブユーザーを獲得したとあらためて述べ、優先事項はユーザーベースの拡大だと語った。BlackBerryでは、BBMの収益化を図るアップデートの計画を明らかにしており、最初に取り組むのは、スタンプとスポンサーアカウントによる広告の投稿になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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