Amazonは数カ月以内に同社の動画サービスに新しい広告収益型モデルを追加し、より包括的なサービスにすることを計画しているという。The Wall Street Journal(WSJ)が報じた。
Amazonの広報担当者は米CNETに対し、同社が無料のストリーミングサービスを計画していないことを語った。Sally Fouts氏は、「当社には動画広告事業があり、現在『First Episode Free』などのプログラムや、映画やゲームの予告編に関連する広告を提供するとともに、新しいことを頻繁に実験している。しかし、当社は無料のストリーミングメディアサービスを計画してはいない」とした。
Amazonは同社の「Instant Video」サービスを通して、既に「iTunes」と同じ手法(デジタル動画ダウンロードの販売およびレンタル)で売り上げを得ている。さらに、年会費99ドルの「Amazon Prime」会員に広告なしのテレビ番組や映画を提供することにより、Netflixと同様の手法でも売り上げを得ている。ただし、商品を2日以内に無料で配達するAmazon Primeの会員に動画を配信するサービスは、消費者が後から思いついたものという側面が大きい。
新しい広告収益型サービスが実現すれば、Amazonのサイト上に米国での「Hulu」のような製品が誕生する。つまり、このサービスが提供する動画には広告が表示され、ユーザーは無料で視聴することができる。
WSJがこの件に詳しい複数の匿名情報筋の話として報じたところによると、このサービスはテレビ番組(オリジナル番組と他社からライセンスされたコンテンツを含む)やミュージックビデオをストリーミング配信するという。この広告収益型サービスは、顧客に有料のPrime会員になることを「勧める」ツールとして、さらに、訪問者の購入傾向についてより多くの情報を得て、同サービス上でさらに多くの商品を販売する手段として、利用できるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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