Intelがバンド型の高機能フィットネストラッカー「Basis」を開発する新興企業Basis Scienceを買収した。Intelはウェアラブルデバイス関連企業への投資を進めており、今回そこにもう1社が加わったことになる。
Basisは、市場に出回っている他のフィットネストラッカーと比較すると大型で価格も高いが、機能は充実している。
Basis Scienceの最高経営責任者(CEO)であるJeff Holove氏は、米CNETの取材に対し次のように語った。「(Basis Health Trackerは)5個のセンサが常時作動し、歩数や消費カロリーなど、他の加速度計搭載デバイスと同様のデータを計測する。これらについてはユーザーも予想の範囲内だろう。しかし、重要なのはセンサおよびアルゴリズムのレベルだ。我々は何段階も飛び越え、本物の生理学のレベルに到達している。例えば、皮膚の温度や発汗の程度、心拍数などがわかる」
Intelは今回の買収をヘルストラッキング市場への重要な入り口と位置づけている。
Intelのバイスプレジデントで新規デバイス部門のトップを務めるMike Bell氏は、声明で「Basis Scienceの買収により、ウェアラブルデバイス向けヘルストラッキングでトップを走る企業と共に、市場に即座に参入できる」と述べている。
今回の買収の金銭面に関する条件は公表されなかった。
Intelはウェアラブルへと重心を移してきている。2013年、Intelは「Google Glass」のライバル企業であるRecon Instruments、さらにはウェアラブルコンピューティングデバイスを開発するThalmic Labsに出資した。また、ウェアラブルデバイス向けチップ「Quark」も発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」