The Walt Disney Companyは米国時間3月24日、YouTube動画の制作企業Maker Studiosを5億ドルで買収することで合意したと発表した。
買収に向けた両社の交渉については、Re/codeが先に報じていた 。
Disneyはプレスリリースで、Maker Studiosの株主には買収対価として総額5億ドルが支払われるとし、高い業績目標が達成された場合は最大4億5000万ドルのアーンアウトが実施されると述べた。米CNETはDisneyに対し、買収条件についてさらに詳しい情報を求めている。
今回の買収は、新しいプラットフォームに精通した事業者を探している従来のメディア企業による、YouTube最大のマルチチャンネルネットワークへの新たな投資という重要な意味を持つ。ゲームビデオの制作を手がけるMachinimaは3月に入り、Warner Bros.による主導の下、1800万ドルの資金調達を行ったことを明らかにした。しかし、Maker StudiosとMachinimaはいずれも2013年にレイオフを実施しており、新しい形態の動画コンテンツ事業を自らの力で生み出すことの難しさを暗示している。
Disneyは、Maker Studiosの識見がDisney動画のクリップに応用されることを示唆している。同社はプレスリリースで、Maker Studiosの買収により、Disneyのコンテンツなどのオンライン短編動画について、先進のテクノロジとビジネスインテリジェンスがもたらされると述べた。
Disneyの会長で最高経営責任者(CEO)のRobert A. Iger氏は、「オンラインの短編動画は驚異的なペースで成長しており、Maker Studiosを買収することで、Disneyは今後、先進技術、番組制作に関する専門知識、能力を兼ね備えた比類のない存在として、この力強い業界の中心に立つことになる」と述べた。
Disneyによると、Maker Studiosの月間再生回数は55億、登録者数は3億8000万人という。市場調査会社comScoreが毎月実施している「Video Metrix」ランキングで、Maker Studiosは最も視聴率の高いYouTubeパートナーチャンネルのトップ5に常にランクインしており、ユーザーあたりの視聴時間でトップに立ったこともある。
Maker StudiosはDisneyの最高財務責任者(CFO)であるJay Rasulo氏の指揮下に入る予定で、拠点はカリフォルニア州カルバーシティに残る。Disneyは、2014会計年度第3四半期(6月末締め)に買収を完了させたいとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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