MicrosoftとNOOK Mediaは米国時間3月10日、2年前に締結された両社の提携契約を更新した。Barnes & Noble(B&N)が新たに提出したフォーム8-K報告書で明らかになった。
今回の修正条項により、NOOK Mediaは「NOOK for Windows 8」アプリの配信を終了するとともに、「Windows Phone」向けNOOKアプリへの取り組みを停止することが認められている。
ただし、NOOK for Windows 8アプリの代わりに新たなアプリが登場するようだ。そのアプリには、「Microsoft Consumer Reader」という、むしろ紛らわしい名前が付けられている。
筆者が情報筋から聞いた話によると、これは専用の電子書籍リーダーではないという。むしろ筆者は、これがMicrosoftから今後登場する複数の電子書籍アプリのうち、1つに付けられた名称にすぎないと考えている。
これらのアプリのうち、少なくとも2つは開発中とみられる。リーク情報によると、Microsoftの関係者らが2013年に従業員集会で披露した「Office Reader」アプリは、ユーザーがデジタルコンテンツ、PDF、教科書にアクセスできるようにするものだという。
また、「Xbox」チームも、電子書籍リーダーアプリの準備を進めていると考えられている。ただし、それがOffice Readerと同じなのか、それとも別のものなのかは明らかでない。
2つのReaderの少なくとも1つ(そしておそらくはこの両方)において、NOOKは、一部のデジタルコンテンツへのアクセスを提供する可能性がある。
NOOK Customer Careは、このMicrosoft Consumer ReaderというバージョンがWindows Phone向けにも提供されることをツイートで示唆していたが、そのツイートは削除されたようだ。
筆者はMicrosoftに対し、Microsoft Consumer Readerとは何なのかを尋ねてみたところ、広報担当者は次のように述べた。「われわれは、顧客を考慮したアプリ体験の進化と改良を実現する方法を常に探っている。現時点でこれ以上公表することはない」
両社また、今回の契約変更の一環として、売上配分に関する条項も更新したが、その詳細は明らかにしていない。
Microsoftは2012年4月、B&Nが新たに設立した子会社に3億ドルを出資した。この子会社は当初Newcoとして知られていたが、のちに社名をNOOK Mediaに変更した。NOOK MediaはB&N傘下でNOOKリーダーを手がけており、B&Nのデジタルおよび大学関連事業も担っていた。MicrosoftとNOOK Mediaの提携は、「Android」関連の特許合意をめぐりMicrosoftとB&Nが対立する中で行われた。
その発表時点では、Windows Phone向けNOOKアプリは間違いなく大々的にアピールされようとしていると思われた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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