「iTunes Radio」が「iOS 8」において、スタンドアロンアプリとして独立する可能性がある。
Appleは現在、同社の音楽サービスであるiTunes Radioを、「iOS」の次期バージョン用のスタンドアロンアプリとしてテストしているという。9to5Macが「この計画を知る情報筋ら」の話として報じた。これによってiTunes Radioを、「iOS」の「Music」アプリに組み込まれたオプションとしてではなく独自アプリとして、宣伝および推進することがしやすくなるというのが、Appleの狙いだ。
iOS 8において、iTunes Radioはプリインストールされ、そのルックアンドフィールはなじみ深いMusicアプリを継承したものになる見込みだ。iOSユーザーは、「Featured Stations」を再生したり、独自のステーションを作成して管理したり、「iTunes」から楽曲やアルバムを購入したりできるようになる。Appleは「iOS 6」でiTunes Radioをスタンドアロンアプリにすることを検討していたと9to5Macは報じている。しかし、レコードレーベルとの契約で問題が生じたことで、そのリリースが「iOS 7」に延期されたという。
今回の情報は複数の匿名情報筋によるものだが、AppleがiTunes Radioのユーザー数を拡大するための新しい方法を検討したいと考えていることは間違いない。同サービスは実際、少なくともEdison Researchの最新調査によると、かなり好調だ。米国の2000人を対象としたアンケートで、iTunes Radioは同国で最も人気のあるストリーミングラジオサービスの第3位となっている。
それでも、成長の余地はまだまだある。2013年9月末にリリースされたiTunes Radioは、そのわずか1カ月後には2000万人を超えるユーザーを獲得していた。ただし、iTunesユーザーが6億人を超えることを考えると、その数はかなり少ない。またiTunes Radioは、PandoraやSpotifyといった類似サービスとの競争に直面している。これらのサービスのすべてに対し、独自の専用アプリがApp Storeで提供されている。
Appleはこれまでにも、さまざまな機能をスタンドアロンアプリとして分離してきた。iOSのMusicアプリにはかつて、ポッドキャストと「iTunes University」のコンテンツが含まれていた。どちらもその後、それぞれ独自のスタンドアロンアプリに分離されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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