LINEは3月6日、スマートフォン向けECサービス「LINE MALL」における、出品・販売手数料の完全無料化を発表した。ヤフーが10月に発表した「Yahoo!ショッピング」の手数料の無料化のように、まずは商品数やユーザー数の拡大を優先させた形だ。同日には、Android版に加えて新たにiPhone版の提供も開始した。
LINE MALLは、スマートフォンで商品を撮影して販売価格を設定するだけで出品できるECサービスで、2013年12月にプレオープンした。一般ユーザーについては事前審査などは不要だ。商品は新品・中古問わず出品でき、そのジャンルも、衣料、化粧品、インテリア雑貨、ベビー用品、デジタル用品など幅広い。なお、商品価格は送料も含まれたものになる。
出品や決済、購入には手数料はかからないが、これまでは商品が購入成約された際に、出品者が商品価格の10%を販売手数料としてLINE MALLに支払う必要があった。今後はこの手数料を無料にするほか、過去にLINE MALL上で商品を販売したユーザーの販売手数料も払い戻す。詳細は、後日LINE MALLアプリ内の「お知らせ」ページで案内する。
販売手数料の無料化を決めた理由について、同社では「LINE MALLに限らずLINEはまだ収益をあげるフェーズにはない。手数料を撤廃することで多種多様な商品を集め、サービス自体を活性化させたい」と説明。ユーザーから要望があったのかとの問いには「ユーザーの動向や外部的な要因を総合的に判断した」とした。
またLINE MALLでは、3月7日から厳選された商品を販売する「LINEセール」を毎日開催する。国内外のバイヤーが集めた商品を中心に、LINEセールでないと購入しづらい商品やお得な価格の商品を厳選して紹介する。LINE MALLアプリやLINE内の「LINEセール公式アカウント」を通じて、登録者にプッシュで通知するという。
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