LINEは2月26日、無料通話・メッセージアプリ「LINE」について、3つの新サービスの発表を行った。
まずは「LINE Creators Market」。LINEユーザーであれば誰でも自分が制作したスタンプを「LINE ウェブストア」上で販売することができる新たなプラットフォーム。事実上のLINEスタンプのオープン化だ。
LINE Creators Marketへの登録と申請は無料。LINEによる審査を経て、40種類のスタンプを1セット100円のパッケージで販売する。売上の50%が制作者に配分される。利用方法などガイドラインをまとめたサイトがオープンし、4月以降にスタンプの審査受付および販売を開始する予定としている。
「LINE ビジネスコネクト」は、公式アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供。各企業がカスタマイズして活用できるサービスとなっている。従来の企業公式アカウントのように、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができる。
さらに、ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させることで、顧客管理ツールや、業務ソリューションツールとしての利用も可能。これらの機能を応用することにより、公式アカウントへピザのスタンプを送信するだけで宅配ピザの注文ができたり、レンタルしていた商品の返却日前日にLINEで通知を送ったり、LINEから位置情報を送信してタクシーの手配をしたりするなど、さまざまな可能性が広がるとしている。
「LINE 電話」はLINEのアプリ上から、国内・国外問わず、一般の固定・携帯電話番号に低料金で電話をかけることができるサービス。初期費用や月額基本料金などは発生せず、通話料金のみで利用できる。通話料金は、日本の固定電話への通話は1分2円から、携帯電話への通話は1分6.5円から利用することができる。日本以外の国への発信についても、アメリカや中国への通話は1分2円(固定・携帯)など、各国に低料金で利用できる。
料金プランと決済方法は2つ。利用する通話時間分の金額を事前にチャージしておいて利用する方式の「コールクレジット」と、購入から30日間、固定電話のみ通話可能もしくは、固定電話・携帯電話に通話可能という2つの方式で上限時間分利用できる「30日プラン」が用意されている。30日プランについてサービス公開時は60分間パッケージのみ販売される。3月開始予定で、対象国は日本のみならずアメリカ、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピンとなっている。
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