Googleが、「iOS」版の「Gmail」アプリをアップデートした。これは、速度の向上という最も差し迫った問題に対処するためだ。
GmailのソフトウェアエンジニアMelissa Dominguez氏は米国時間3月5日、ブログの投稿でこのアップデートを発表した。その投稿によると、Gmailアプリが新たに「プリフェッチ」をサポートし、アプリを開く前からメッセージの同期を行うようになったとのことだ。この機能を利用するには、「iOS 7」を使用し、アプリのバックグラウンド更新を有効にしておく必要がある。
使いやすさ向上のためのもう1つの重要な改善点として、Gmailアプリは、iOS上の各種Googleアプリへのシングルサインオンに対応した。具体的には、Gmailにサインインすれば、「YouTube」「Google Maps」「Chrome」「Google Drive」にもサインインされるようになる。
この2つの改善点は、GoogleがAppleのホームグラウンドで競争する際の後押しとなるはずだ。iOSにデフォルトで搭載されている「Mail(メール)」アプリでは、Gmailのフォルダやラベルにアクセスできず、下書きも保存できない。また、Googleは、自社のアプリを互いにリンクさせることでデフォルトのiOSアプリによるAppleの拘束を回避することが可能な、唯一の企業と言える。ユーザーは、Gmail上のウェブリンクをChromeで、Chrome上の地図リンクをGoogle Mapsで開くよう設定が可能なほか、Google DriveにあるドキュメントをGmailで送信したり、YouTube動画へのリンクをYouTubeアプリで表示したりできる。
ただし、複数のメールアカウントを転送設定なしに単一のアプリで管理したい場合、Gmailアプリでは用をなさない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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