Beats by Dr. DreがMonsterと関係を断って以来、われわれはBeatsが同社の代表的なヘッドホン「Beats Studio」の新バージョンを発表するのを待ってきた。Beats Studioは2008年に発売され、文化的現象となった。それから5年がたった2013年、「一から考え直された」新しいBeats Studioヘッドホンが登場した。デザインとサウンドの両面で、間違いなく初代Studioから大幅に改善されている。
まず、新しいStudioは13%軽くなって頑丈さも増し、よりきめ細かなサウンドを再現できるようになった。さらに、柔らかくなったイヤーキャップと「人間工学ベロー(Ergonomic bellow)により、どのような形の頭にも特注品のように柔軟にフィットする」という。「人間工学ベロー」が何を意味するのか筆者には分からないが、確かに付け心地はとてもよさそうだ。ぴったりとフィットする装着感があり、耳がかなりしっかりと覆われるものの、きつく締め付け過ぎることはない。筆者は同ヘッドホンを長時間装着してみたが、全く問題はなかった。ただし、ほかのすべてのオーバーイヤー型ヘッドホンと同様に、暖かい環境で使うと耳が蒸れる。
ホワイト、ブラック、レッドの3色が用意された新しいStudioは、依然として大部分がプラスチック製だが、初代モデルより頑丈に構築されており、耐久性も優れているようだ。個人的にはホワイトモデルが一番見栄えがいいと思う。もっと色が濃いレッドやブラックのモデルはいかにもプラスチック製という感じがし、安っぽい印象がするからだ。また、ブラックモデルは指紋が付きやすい(ヘッドホンを拭くための小さな布も付属している)。Beatsがレビュー用にホワイトモデルを送ってきたのは偶然ではないと思う。
Beatsによると、新型Studioには「目に見える」ねじが1本もないという。初代モデルのヘッドバンド上の極小ねじは緩んで抜け落ちることがよくあったので、うれしい改善点だ。しかし、折りたたむと(完全に平らにはならないが、折りたたんでおしゃれな携帯用ケースに収めることができる)、ヘッドバンドの両側の接合部分にトルクスねじが使われていることが分かる。その接合部分には金属が使われており、折りたたんだヘッドホンを開くと、きちんと元の状態に戻る。
携帯用ケースのほかにも、ストレートコードや、Apple製品に対応したリモコンと携帯電話用マイク付きのケーブルなどが付属する(Apple製以外のデバイスでは、リモコン機能が動作しない可能性があるが、マイクは動作する)。
内部には、「改善された」新しいデジタルサウンドプロセッサ(DSP)と、Beatsがマーケティング目的で「Beats Acoustic Engine」と呼ぶソフトウェアが搭載されている。新型Studioはアクティブノイズキャンセリングヘッドホンであり、新たに2種類の「アダプティブ」ノイズキャンセリングモードを備える。Beatsによると、1つのモードは音楽観賞用で、音楽とユーザーの環境の間で「バランスのとれた」アダプティブノイズキャンセリングを提供し、もう1つのモードは、ユーザーが1人の世界に入って、音楽以外のすべてのものを閉め出したいときに、より強力なノイズキャンセリングを提供するという。
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