「受験サプリ」開発チーム40人を統括--元研究志望のリクルート28歳・土井さん - (page 2)

生ハムの原木を「我が家に置きたい」

――ここからは土井さんご自身のことについても聞いていきます。いま使っているスマートフォンは。

 会社から支給されたiPhone 5と、プライベートでHTCのAndroidスマートフォンを使っています。最初はプライベートもiPhoneだったんですけど、2台持っててもしょうがないので、開発用も兼ねてAndroidにしました。それとケースは付けない派なので、すぐボロボロになっちゃいますね(笑)。あとはタブレットでiPad Airを使っています。

――愛用しているアプリやサービスがあれば教えて下さい。

 通勤中にニュースアプリの「Gunosy」などで情報収集をしています。あとタスク管理アプリの「Wunderlist」は愛用しています。マルチプラットフォームに対応しているので、一番近くにあるデバイスで、問題のない範囲で各プロジェクトやプライベートのタスクを登録して、スマートフォンやタブレット、会社のPCなどで確認しています。

 SNSはあまり使っていないのですが、「Facebook」や「LINE」は人並みには使っています。以前、親にiPadをあげたことがあって、いまではLINEでやりとりすることも多いですね。親はいつまで経っても文章が上手くなりませんけど(笑)。うちは母子家庭なので、寂しがらないように定期的にコミュニケーションを取るようにはしています。


タスク管理アプリの「Wunderlist」を愛用している

――親孝行なんですね。私も親にiPadをプレゼントしましたが、SNSには興味がないみたいです(笑)。ところで、よく読んでいる本などはありますか。

 技術系の本は継続的に読んでいるのですが、どちらかといえばビジネス書が好きです。最初の営業研修の時にお勧めされた稲盛和夫さん(京セラ創業者)の「生き方--人間として一番大切なこと」(サンマーク出版)は、本質を捉えていてすごく刺さりましたね。それと最近はチームの人数が増えてきたのでマネジメント系の本も読むようになってきました。たとえば、リクルートテクノロジーズの社長に薦めてもらった「1分間リーダーシップ--能力とヤル気に即した4つの実践指導法」(ダイヤモンド社)や「1分間マネジャー--何を示し、どう褒め、どう叱るか!」(同)などですね。


「1分間リーダーシップ--能力とヤル気に即した4つの実践指導法」(ダイヤモンド社)と「1分間マネジャー--何を示し、どう褒め、どう叱るか!」(同)

――前回お話しを聞いたトーマツイノベーションの濱野さんも、尊敬する人に稲盛和夫さんを挙げていましたね。趣味や休みの日の過ごし方も教えて下さい。

 ずっと研究をしていたからか、料理が好きなんです。どの薬品を何ミニリットル入れて、みたいな作業が料理に近いと感じていて。学生時代は研究室に留学生が多かったので、インド人にカレーのレシピを教わったり、中国人と餃子を作ったら皮から作り始めたなんてこともありました(笑)。昨年は自宅にパスタマシーンを買って生パスタを作ったりもしたのですが、いま一番ほしいのはBARなどに置いてある生ハムの原木です。友達が持っているのですがそれに惚れてしまって。我が家にも置きたいのですが、家族など周囲からは反対されているので、そこをどうクリアするかが目下の課題です。2~3万円で買えるものもあって意外と安いんですよ。

――すみません、生ハムの原木の相場が分からないので安いのか判断できません(笑)。話は変わりますが、尊敬する人はいますか。

 大学院時代の教授ですね。いま研究とはまったく違う畑でも頑張れるのは、その人の影響が大きいです。「サイエンスはコンセプトとアイデアだ」が口癖で、その領域に他に専門家やプロがいても、自分がそこを担当しているというプライドを持って、いかにオリジナリティを出していくかが大切だと教えられてきました。その気持ちはいまの仕事でもすごく生かされていて、知識や経験は浅くても、その中で自分だからできることを常に探すようにしています。

 それと教授は、研究内容や身の回りのことですごく本気で怒ってくれるんです。大学院生にもなるといい年なので、なかなか怒られることはないんですけど本気で怒ってくれて、ある種父親みたいに感じていましたね。以前、研究室のメンバーの結婚式で会ったのですが、僕には博士課程に進んでほしかったみたいで少し寂しがっていましたけど、今の仕事のこともすごく応援してくれました。

 また会社で尊敬する人は、リクルートテクノロジーズの執行役員です。まだ34歳なのですが、その人の歩んできたキャリアや考え方、価値観にすごく憧れていて、いまの目標はその人が体験してきたことを、より早く体験することなのですが、まぁハードルは高いですよね(笑)。

――では最後に、受験サプリで実現していきたいことや、土井さんの目指す将来像について聞かせてください。

 まず受験サプリについてですが、教育サービスというのは実績が伴わないと利用されないんです。なので受験生が求めているものや、しっかり成績が上がるものを作っていきたいという思いがあります。それはコンテンツだったり使い方だったりすると思いますが、「受験サプリを使って志望校に合格しました」と言ってもらえる人を増やしていくことが永遠のテーマなのかなと思います。

 また組織的には、いま統括しているチームや事業の中長期的なビジョンを描けるようになりたいですね。今はその力が全くないので、「IT事業戦略はこいつに任せる」と言われるようになりたいですね。あとは、医療的な研究をしていたバッググラウンドがあるので、今リクルートでやっていることと掛けあわせて、何か新しいサービスや価値が作れたらいいなと個人的には思っています。

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