10.1インチのディスプレイはフルHD解像度を備えているため、Netflixの豪華な高解像度番組も快適に再生することができる。iPad Airの2048×1536という驚異的なピクセル解像度には一歩及ばないが、両デバイスを並べて比較しても、はっきりと認識できる違いはほとんどないだろう。
ソニーは、Z2 Tabletに同社のテレビシリーズと同様の「トリルミナス」テクノロジを採用していると説明した。トリルミナスは、より鮮明で派手な色の表現が期待できるというテクノロジだ。実際に手にとって観察したとき、確かに同ディスプレイの画質は優れていると感じた。しかし、筆者がいつも行っているテストは実施できなかったので、評価は最終的なレビューの際に下すことにする。前機種のスクリーンもかなり印象的だったが、Z2 Tabletは最低でもそれと同等の性能を備えているはずだ。
Z2 Tabletの薄い筐体には、強力な2.3GHzのQualcomm Snapdragon 801クアッドコアプロセッサと、それを支える3GバイトのRAMが搭載されている。非常に高性能なスペックの組み合わせだ。筆者はよく使うベンチマークテストセットをまだ実行できていないが、「Xperia Z1」スマートフォンがZ2 Tabletよりわずかに性能が劣るプロセッサで驚異的なパフォーマンスを発揮したことを考えると、Z2 Tabletもきっと優れたパフォーマンスを示すはずだ。
さらに素晴らしいことに、Android 4.4.2 KitKatとして知られる最新バージョンのAndroidが搭載されている。ソニーは自社製品にAndroidアップデートを提供することに関しては、あまり優秀でない(2013年に発売されたZ1にKitKatへのアップデートがまだ提供されていない)。それを考えると、発売時に最新バージョンが搭載されているのはうれしいことだ。また、同社のストリーミングサービス「Music Unlimited」「Video Unlimited」やゲームストア「PlayStation Mobile」へのアクセスといった機能も追加されている。「PlayStation 3」(PS3)のコントローラを接続して、ゲームをプレイすることも可能だ。
ソニーは充電ドックや、それより興味深いリモコンなど、別売りのアクセサリもいくつか用意している。このリモコンを使うと、椅子に座ったままメディアを操作することができる。背面には8メガピクセルのカメラが搭載されている。少なくとも、自分で作った夕食を撮影してInstagramに投稿する、といった用途には十分なはずだ。
ソニーのXperia Z2 Tabletは前機種を全面的に刷新したものではないが、それは決して悪いことではない。防水設計なので、ユーザーは浴室(または食べ物をたくさん置いてある台所)で映画を楽しむことができる。また、クアッドコアプロセッサによって、さまざまな作業に対応できる処理能力を得られるはずだ。KitKatが新たに採用されたのもうれしい。軽量なので持ち運びにも便利だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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