ソニー「Xperia Z2」の第一印象--4K動画撮影可能な「Android 4.4」搭載端末

Andrew Hoyle (CNET UK) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年02月27日 07時30分

 ソニーの「Xperia Z2」は同社の最新旗艦スマートフォンのハイエンド機種で、2013年に発売された「Xperia Z1」の後継だ。前機種と同様にアルミフレームデザインを採用し、前面と背面に魅力的なガラスが使用され、フルHDディスプレイ、クアッドコアプロセッサ、印象的な20.7メガピクセルカメラを搭載している。Z1と同じく防水性を備えている。

 ここまで読んで、Z2で新しくなったことはあるのかと疑問に思う人もいるかもしれない。

 Z2はディスプレイがわずかに大型化されて5.2インチとなり、フレームベゼルが薄型化されたほか、処理速度が少し向上した2.3GHzのQualcommプロセッサ、最新の「Android 4.4.2」(開発コード名「KitKat」)、4K動画を撮影可能なカメラを搭載する。これらは大規模なアップグレードではないが、Z1は既に極上のデバイスだった。また、Z1が2013年9月に発売されたばかりであることを考えると、全面的な刷新を実施するには少し時期が早すぎるのかもしれない。

 ソニーは価格をまだ明かしていないが、Z2はソニーのモバイル製品群の最上位機種であるため、2014年3月末に英国や欧州のそのほかの国で発売されるとき、価格は500ユーロを超えると思われる。ソニーはZ2を米国で発売するかどうかをまだ明らかにしていないが、あまり期待しない方がいいだろう。Z1は米国では正式にリリースされなかったものの、2014年のCESで「Xperia Z1S」が米国版Z1として発表された。

デザイン

 Xperia Z2は、物理的には前機種と非常によく似ている。Z1と同じアルミフレームを採用しているため、高級なデバイスに見えるだけでなく、手に持ったときの感触も良好だ。フレームは単一の金属片から作られているので、多少の衝撃には耐えられるはずだ。

 Z2は全面ガラス製の前面と背面も継承しており、滑らかな外観と感触をさらに高めている。もちろん、これによって、ポケットに一緒に入れた鍵とこすれて傷がつく可能性も高くなっているので、新品のときの見た目を維持したい人はケースに入れるべきだ。同シリーズのほかの製品と同様に、Z2も防水性を備えており、深さ1mまでの水に最長30分間沈めても大丈夫だ。

 これはつまり、初めてトイレに落としてしまったときに故障しないだけでなく、水中での写真撮影もできるということだ。画面が濡れているときにタップしても反応しないが、側面に専用のカメラシャッターボタンが設置されている。

 画面サイズは5インチから5.2インチに拡大した。しかし、ベゼルが薄くなったおかげで、本体はそれほど大きくなっていない。それでもZ2が大型のスマートフォンであることに変わりはない。4インチの「iPhone 5s」に慣れている人にはおそらく合わないだろう。ただし、「Xperia Z1 Compact」は素晴らしいデバイスで、画面サイズもZ2よりはるかに扱いやすい4.3インチだ。

 側面には、microSDカードスロットとmicro-USBポートが防水用の蓋の下に隠れているほか、蓋の付いていない3.5mmヘッドホンジャックや突き出た電源ボタンもある。この電源ボタンは、ソニーの最近のスマートフォンすべてに採用されている。スピーカーは本体前面の上部と下部に設置された。これは、音がユーザーから離れていくのではなく、ユーザーに向かって出るようにするための設計で、「HTC One」の「BoomSound」スピーカーによく似ている。ただし、Z2のスピーカーはサイズがはるかに小さいので、HTC Oneのような迫力あるサウンドは期待できない。

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