Googleは、イスラエルの新興企業であるSlickLoginを買収した。SlickLoginは、ウェブサイトでの認証にスマートフォンと高周波音を用いる技術を開発している。
3人のチームからなるSlickLoginは同社のウェブサイトで今回の買収を発表した。
そこには「われわれSlickLoginチームは、Googleに参加することを本日付けで発表する。Googleは、ログインという行為がイライラさせられることなく簡単であるべきであり、認証というものが足かせとなることなしに効果的に機能すべきだという、われわれと同じ信念を有している企業だ」と記されている。
買収の条件は明らかにされていないが、Geektimeによるとこの「acqui-hire」(買収による人材獲得)の価値は「数百万ドル」であるという。
創業から日が浅いSlickLoginはまだ商用製品を世に送り出していないが、同社が開発している技術を用いればパスワードを使用しない認証処理が可能になる。認証時には、ウェブサイトがユーザーのコンピュータに搭載されているスピーカーから、人間の耳には聞こえないくらいの高音を発生させ、近くにあるユーザーのスマートフォンに搭載したアプリがこの固有のオーディオ信号を検出、分析した後、該当ウェブサイトへと送り返し、サーバへのログインを完了させることになる。
同技術は、従来のパスワードや、二要素認証に代わるものとして用いられる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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