Googleがインターネット上で10Gbpsのデータ転送速度を実現する技術に取り組んでいる。同社幹部が米国時間2月12日に明らかにし、USA Todayの記事がこれを伝えた。これは、現在カンザスシティにおける「Google Fiber」サービスで提供している接続速度の10倍だ。また、米国での平均接続速度である7.2Mbpsと比べるとおよそ1000倍となる。
Googleの最高財務責任者(CFO)であるPatrick Pichette氏はGoldman Sachsの「Technology and Internet Conference」で、このプロジェクトがGoogleの描く次世代インターネット構想の一環であり、データ集約的なアプリケーションのためのより安定した接続を可能にするとともに、サービスとしてのソフトウェア(Software as a Service:SaaS)の普及を高めるものだと述べた。
Pichette氏は、「これは世界が向かっている方向だ」と述べた。10年で実現するかもしれないが、「3年以内に使えるようにできないものだろうか。これが、われわれが現在取り組んでいることだ。待つ必要はない」と付け加えた。
現在、1Gbps、さらには100Mbpsのブロードバンドを必要とする世帯は少数だが、オーディオや動画のストリーミング、クラウドストレージ、ビデオチャット、ソフトウェアアップデート、マルチプレーヤーゲームといった新興技術によって既存の容量は着実に圧迫されつつある。
高解像度の4K映像の採用により、接続容量はパンク寸前になる可能性すらある。4Kは広帯域幅を使用する次なる技術となることが期待されている。2014年中に4Kコンテンツのストリーミングを開始する計画のNetflixによると、4Kストリーミングには15Mbps接続が必要で、これはSuper HDコンテンツのストリーミングに必要な帯域幅のほぼ2倍だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」